Tweet
この数字は本の代金の構成比率です。
1、出版社 約70%
・・・この中には著者にお支払いになる印税と呼ばれるものや出版社の利益、本を印刷する代金や編集者や営業マンに払う給与などが含まれています。
2、取次 約 8%
・・・ 取次とは、簡単にいうと問屋です。その問屋の卸料です。
3、書店 約22%
・・・ 書店の取り分です。ここから、運営費や人件費などを出していきます。
ここで知っといて頂きたいのが書店が、どのような営業利益率でやっているか理解して頂かないと書店の欲しい情報がわからないからです。22%という数字は粗利になりますので、運営費や人件費を引くと手元に残る純粋な利益はなんと、平均1%とも言われています。
例えばあなたが1000円の本を買ったとします。いくらの利益を書店にもたらすかというと「たった、10円」なのです。一般書店の場合、2%も出たら優良と言われています。いかに厳しい経営なのか想定できるかと思います。現在、そんなこともあり書店の統廃合が毎日のように続いています。
年間にどのくらいあるかというと約1,000店と言われています。2004年度は8年ぶりに1,000店を割ったという新聞記事が出てましたが、昨年度の新規店の傾向を見ると大型化が更に進む状況で今後も中小書店の苦境が続くと言われています。
遊べる本屋さんのヴィレッジヴァンガードコーポレーション菊池さんが言っている言葉ですが、「本は営業ツールとしては非常に優秀だが経営ツールとしては非常に情けないものだ」と言っています。
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.