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[ FAX送信について ] 

「Fax送信して反響よくなかった・・・」とならないために

書店向けFax送信で、もっとも大切なことをお話したいと思います。

Fax送信をやったことある方も、ない方も、噂を聞いたことある人も、ない人も、やったあとの結果や噂を聞くと「反響よくなかった・・・。」ということが残念なことに多いです。これは、何も著者である方が多いのではなく、出版社ですら多いことなのです。

なぜなら、ただ単純に原稿を作って送れば注文を取れるということは決してありません。この書店業は日頃からFaxを使って受発注を行っているので、それでもある程度の注文は取れることは可能かと思いますが、ただ単純に送っても多くの注文は取れません。では、このFax送信で反響を高めたいのであれば、もっとも重要なことは何かというと原稿なのです。

つまり、このFax送信で反響を高めるのはいくつかのポイントを押さえた原稿を作る必要があるのです。では、そのポイントとはなんでしょう?

先ず、一番最初に注意しなければいけないことは「書店の立場」を理解してやらなければいけない点です。その「書店の立場」とは何かというと書店さんが「毎日凄い量のFaxを受信している」ということです。

通常、この原稿を作ると皆さんそうですが「読まれている」という前提で原稿を作成してしまいます。このような原稿は先ず見られない可能性が非常に高くなります。なぜなら、この書店業はFaxでこれでもかというくらいのFaxDMが届いているからです。

どのくらいの量か例でいうと、ある東京都中央区にある中型書店には一日100枚前後のFaxが届くそうです。週末の金曜日には200枚は紙がなくなりFaxが常時受信状態になるそうです。

また、この書店業がどのようなFaxを受信しているかというと各出版社や取次から、新刊案内、追加注文案内、パブリシティー情報、フェアの案内、業務連絡などがあるわけです。これだけでも5つの種類のFaxが届く業界です。これに、全国約4300社の出版社から出る新刊が毎日約200冊。どの程度Faxが多いかが想像いただけるかと思います。

では、どのように読んでもらうかというと原稿となる「キャッチコピー」が重要となります。あなたが書店に行って手に取った本を思い出してください。手に取った多くはタイトルやサブタイトルに興味あるキーワードが含まれていたので手に取ったと思います。ですので、書店に置くFaxDMも同じようにタイトルには思わずそのFaxを読みたくなる「キャッチコピー」が必要となります。

ちなみに出版社では、この原稿にその本と同じタイトルで送るケースが多いです。この場合、そのタイトルが書店さんに取って「キャッチコピー」になっているのであれば良いかと思いますが、必ず原稿と本のタイトルが同じである必要はまったくありません。


また、「書店の立場」を理解する2番目に書店さんが「欲しい情報」を提供するということがあります。では、その欲しい情報とはズバリ「その本が売れるか?」です。

とは言っても、売れるかどうかは誰にもわかりません。では、どのように売れるかを提示していくかというと「売れる根拠を提示する」ということなのです。

しかし、この「売れる根拠を提示する」のは実に難しいことになります。なぜなら、ご自身の言葉で売れると書けば書くほど売れなってしまうからです。あなたもそうだと思いますが、「売込み」が強いと買いたくなくなりませんか。

では、どのように「売れる根拠を提示する」には、「権威を借りる」という方法をオススメします。権威を借りるとは、例に例えると

 ・総務省○○○の発表によると、○○に関する調査結果、前年より24%も増えて
  いました。
 ・○○新聞 □月□日の発表によると・・・

などの、新聞やマスコミが取り上げたものと組み合わせていくことで、売れるだろうという根拠を示していく方法がもっともオススメです。他には省庁、○○新聞、マスコミ、大学、○○○総合研究所など、最近の話題のあったものとあなたの本と組み合わせができることが大半ですので、お試しください。

もう一度、Fax送信で大切なことをいうと

 1、書店の立場を理解する。
   a、毎日凄い量のFaxを受信している
   b、書店さんが欲しい情報を提供する

 2、売れる根拠を提示すること。
   a、自分の言葉ではなく権威を借りること。