はい。あります。それは、出版社が営業をかける書店を除くところにファックスDMをやるといったことが可能です。通常、出版社が書店向けファックスDMをやる場合には4つの目的があります。
1、新刊案内 ファックスDM
2、既刊案内 ファックスDM
3、書店拡販 ファックスDM
4、事前注文 ファックスDM
です。多くの出版社では、特約店と呼ばれる常備店の書店リストを管理していて、その書店リストにはファックスDMをやることがあります。上記目的でいうと、2の「既存店のフォロー」です。ですので、この場合、既存店以外の書店に「拡販」の目的でファックスDMをやることが有効な方法です。
ではこの拡販、具体的にどのようにやるのでしょうか?それは、出版社が管理している書店リストの電話番号やFax番号をデータの形でお預かりして、その電話番号やFax番号を除く書店にファックスDMをやるといったことが可能です。
ただ、どの出版社でも拡販をしたいと常に思っていて拡販用に書店リストを保有しているケースもあります。しかし、この書店業。年間の統廃合が2005年度だけでも約900店ありました。月にすると75店、日にすると2.5店もの書店が毎日残念なことに無くなっているのです。
となると、拡販用に書店リストを保有していたとしても実際問題、特約店と呼ばれる常備店の管理ならいざ知れず、管理したくても管理できない問題があるわけです。もちろん、書店には扱うジャンルや書店の大きさも様々で、ただやみくもにファックスDMしても反響がないといったことが往々としてあるのです。
出版社が、このファックスDMをやることでもっとも気にする点のひとつに、統廃合からくる番号間違えや今後不要へのクレームです。これは、日頃管理できない書店リストに送ったケースがあってクレームを受けたことがあるので、慎重になっているのではないでしょうか。
当社では、1000件に送って今後不要の依頼がくるのが1件前後。5000件送っても数件出るか出ないかの件数になると思います。ただ100%クレームがないとお約束するものではありません。なぜなら、月平均75店、日平均2.5店もの書店が無くなっているからです。
ですので、出版社と協力して書店へのファックスDMをやる際には、出版社がどの目的で、何件くらいの書店にファックスDMをやるのか、また拡販への対処なども相談すると良いです。あくまで出版社の営業の方は、売るプロですから、その補足をするといったスタンスで相談をしましょう。
つまり、営業の方も全国を回りたくても回れないのです。ですので、新規のお店の場合、先にファックスを送付しておけば「先ほどファックスを送ったのですが」と電話で後追いしやすくなるメリットがでます。
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