このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・就職情報誌を作る際に、アメリカの「キャリア」をそっくり真似て日本版にしてもうまく
いかないだろうとの発想に思案を重ねた。このときに相談したのが、扇谷正造氏に
「週刊朝日」を初めて百万部にした秘訣を伺ったそうだ。
「表紙だよ。本屋に来た人は最初に表紙を見る。僕は表紙に一番力を入れている。」
扇谷正造氏 談
・リクルートの経営三原則
1、社会への貢献
これまでにない新しいサービスを提供して社会のお役に立つこと。
2、個人の尊重
ひとはそれぞれ違う。その違いを認め、各人が得意なことを組織に提供しあって
大きな成果を上げていく。
3、商業的合理性の追求
企業が収益をあげるには3つ。
1、良いサービスの提供。
2、提供するモノ・サービスのスピードの速さ。
3、コストを下げ、価格を下げる。特に1、2に重きを置いた。
・リクルートの特長のひとつは「情報誌出版」だが、過去「単行本」を出したが、3年で
撤退した経歴を持っている。
・融資先が経営不振に陥ったとき、銀行が考える道は3つ。
1、その会社をより強い他の資本の参加に入れること。
2、銀行が経営者を出して銀行の手で再建すること。
3、会社更正法、和議などで会社を精算すること。
銀行にとって、1は痛みがない。2は苦労が多い。3は痛みが出る。
●かもめが翔んだ日 江副 浩正 (著)より
http://www.amazon.co.jp/
・経営理念のモットー
1、誰もしていないことをする主義
2、分からないことはお客様に聞く主義
3、ナンバーワン主義・・・同業者が出現すれば歓迎する。同業間競争のない事業は、産業として認められない。ただし、「2位になることは我々の死」をポリシーに。
4、社員皆経営主義・・・プロフィットセンターの導入
5、社員皆株主
6、健全な赤字事業を持つ・・・いまの事業の高収益はいつまでも続かない。
7、少数精鋭主義
8、自己管理を大切に
9、自分のために学び働く
10、マナーとモラルを大切にする
・誰をどの仕事に配置するか。人には向き不向きがあり、人と人には相性がある。それらがうまく合えば、人は生き生きと働くことができ、大きな成果が上がる。
・私はメディアから要請があれば必ず取材に応じるようにしていた。メディアは良いことばかりは書かない。褒める一方で批判的なことも書く。しかし、それを気にしないようにし、会社の知名度を上げるように優先し応じていた。
・褒めるときはみんなの前で机をどんどん叩いて「よくやった」と褒め称えた。逆に叱るときは、個室に呼び出し誰にもわかんらないように叱っていた。
・住宅情報、エイビーロード、カーセンサーなど「広告だけの本」を書店で販売するのは、出版業界ではそれまでになかったことである。
・情報誌には利便性はあるが文化の薫りがない。単行本を出版し、リクルートの企業イメージを高めたい。
・単行本の情報誌を出したいという提案があった。当初うまくいかないと思ったが、ところが成功した。これが「ダ・ヴィンチ」。
・高収益の理由を聞かれ回答したのが以下。
広告にペイドパブリシティという分野があります。例えば公社債投信なの全面広告では、上段の隅に広告特集と印刷されていますが、全面が記事のように作られているため、読者は記事と思って読みます。私どもは、求人広告の分野でそのようなペイドパブリシティだけの本を作っているため、高収益なのです。
・過去の失敗を未来に生かす
●リクルートのDNA
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