このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
「情報について」以下のように述べている。
・日露戦争のころに、大本営が、情報将校という、その当時でいう情報部員を大陸とか
シベリアへたくさん派遣して情報収集をさせていました。彼らが集めた情報のなかに
は、重要な情報、本質的な情報と、わりあい低く見れらた情報があったという。
敵の兵力にとか大砲の数とか兵馬の数字とか補給線の様子とか、こういう情報は
必要な情報ではあるけれども、あまり高級な情報とされなかった。むしろ、敵の兵士
たちの士気、あるいはその国の国民たちが、いまどう思っているか、そういう情報を
分析して、それをきちんと把握して伝える情報を最も高度な情報として大事にしたら
しい。
最近の自殺や死亡事件についてこう述べている。
・いまは子どもから大人まで世代を超えて共に超えて共に口ずさめるような日本人の
歌といえる歌がどこにもない。それが日本人のこころが乾いてしまっているひとつの
原因なのではないかと思っているのいるのです。
心の底からありがたいと思うことについてこう述べています。
・タクシーに乗っていたら「今年の春は花見をなさいましたか」と運転手さんに聞かれ
ました。いや、もう忙しくて花見の機会はなかったと答えると、「先生、あと何年何回
花見ができるかと数えれば、少ないものですよ。平均年齢までは、五木さんもあと
三回か四回しかないんですから、しっかり花見もして、雪見もしてくださいよ。」と
言われました。
そういうふうに自分の行き先というものがしっかり見えてくるところから逆算していけ
ば、今日一日いのちがあるということや、生きているということに対して、ほんとうに
心の底からありがたいと思わずにはいられません。
・物事がうまくいってとんとん拍子に進んだとき、「いや、自分のせいじゃない。周りの
環境や、いろんな人が背中を押してくれたからここまで来られたんだ。」と思う。
何のために生きるのか 五木 寛之 (著), 稲盛 和夫 (著)より
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