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茨城との県境近くに位置する福島県矢祭町が図書館を作ろうと、不要になった本の寄贈をネットで募集したところ、2か月余りで20万冊が集まったそうだ。
図書館設立の背景は、町民アンケートで要望の多かったもの。その実現に手を着け募集となったが、乏しい財源では、場所を提供するだけでやっとだった。そこで、ネットでの寄贈を呼びかけた形に。
全国から送られてきた本には、「本が喜んでいる」「本が生かされることは本当に幸せ」など、読書好きならではのメッセージが添えられていたそうだ。
昨今は、商品は買え捨ての時代。新しい商品が出たり、少し壊れたら捨てる。こんな時代に、このように自分の買った本が次の人に役立てるのは本当にうれしいもの。
また、このように捨てたくても捨てられないものが「本」である。そんな本が図書館を通じて誰かと出合う。寄贈した方や、「矢祭町図書館」の町民ボランティアに感謝したいものです。
2006年10月4日 読売新聞 小西太郎記者より
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