Tweet
最近は、電子出版が盛んになりました。その中でも積極的に活動している作家が村上龍氏である。村上龍氏の電子出版活動についての考え方は、「共生虫」をオンデマンド出版したときのウェブサイト中の「セルフパブリッシングの可能性」という文章で表されている。
「インターネットがどれだけ普及しても、本・書籍という商品はなくならないと思っていましたし、今でもその考えは変わりません。
しかし、ネット上のアーカイブから好きな作品を選択して、そのまま製本され1冊の本になって読者に届けられるという画期的なシステムがあることを知り、そこにさまざまな可能性があると思いました。
またこれまで書いてきたすべての短編・中編小説から、読者が好きな作品を選んで、自分だけの作品集を編めるようにします。いずれはセルフパブリッシングのための小説を書くかもしれません。
作家は自分の作品をどのような形で読者に届けるかという問題に無関心ではいられないはずです。
デジタル化の進展とともに出版形態にも変化が生じるでしょうが、その多様化とともにコンテンツのクオリティがさらに問われるようにばるべきだとも考えます。」
現在、グーグルでは本の一部を検索結果に反映するべき活動を行っている。どのような形で読者に届けるかと観点から見ると、読者は必ずとしも、本・書籍という形では望んでいないのかもしれない。
●だれが「本」を殺すのか
佐野 眞一著より
amazonでの購入はコチラから
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.