書店から見たFAX DM

実はこの書店業、「本の案内をFAXでもらい、注文をFAXで行う」 という習慣があるです。通常、ネットやインフラでクリックひとつで本の注文ができると想像されかもおれませんが、こと書店業では、まったく違います。

なぜなら、全国出版社、約4300社から出る新刊情報をまとめて見れて注文までできるものが存在しないからなのです。その出版社から出る新刊が毎日約200冊もあります。中には1社だけで月に300点もの新刊を出す出版社もあるのです。

つまり、書店側からしてみれば新刊の情報がまとめて見れて、その場で簡単に注文をできるFAXが便利ということです。

ただ、それだけに書店のFAX使用頻度は異常に高いです。つまり、一方的な売込みが多いというわけです。ですので、書店側の欲しい情報を書いてFAX送信することが重要となります。

　　

FAX DMが書店に有効なわけ

通常、FAX DMというと「インターネットのほうが効率的では？」という意見をお聞きしますが、こと書店業では、まったく違います。

なぜなら、「本の新刊案内をFAXでもらい」「受注をFAXで行う」という習慣がある業界なのです。理由としては、「各出版社から出る新刊情報をまとめて見れて、ひとつで注文をできるものが存在しないから」なのです。ちなみに、全国約4100社の出版社から出る新刊が毎日約200冊もあります。その都度インターネットで各出版社のホームページを調べてといったことや、メールでもらっても見きれないといったことがあるわけです。

つまり、書店側からしてみれば新刊の情報がまとめて見れてその場で簡単に注文をできるFAXが便利ということになるわけです。

また、出版社の営業マンも主要の書店には直接まわりますが、全国に書店は約16000店もあるので現実問題まわれないのが実情です。

仮に、多くの書店さんに直接まわったとしても書店側もその都度、各出版社から営業されるわけです。特に書店さんが気にする点はズバリ「その本が売れるか？」につきますので営業された場合には、もっともオススメな売れそうなものを注文するわけです。

ただ、どこの出版社の営業マンも「この本は売れません。」と言うことはありませんので、注文するものと注文しないものを書店さんが選別します。それは書店さんも、オススメ全てを注文することが可能であればそうするでしょうが、本を置くスペースを考えれば無理な問題なのです。

そこで、簡単にその本が売れるかの判断が自分でできるＦａｘが有効となってくるわけです。

ある出版社の方が言っていましたが、本当はインターネットに移行したいけど移行できないのが現実なのだと言っていました。特に書店さんも新刊のラッシュに判断を次から次へとしなくてはいけないため、書店さんにとってもFAX DMは欠かせないものだと言えます。

書店が本を注文するか、しないかを判断する要因とは

書店が本を注文するか、しないかを考えたとき、もっとも気にする点は何でしょうか？それは、マスコミへの露出状況です。この背景には、読者がテレビや雑誌などを見て本を買いに来るからです。

書店発のベストセラーは平積みからしかでません。つまり、あなたの本を平積み展開してもらう必要があるのです。しかし、毎日２００冊もの新刊が出ています。

書店員が本を読んでくれ共感、共鳴をし平積み展開をしてくれればいいですが、それには限界があります。もちろん、平積み展開するにも棚の制限から全ての本は平積みできません。

となると書店も、どの本を平積み展開するか選ぶ必要があるのです。そこで大切なことが、読者が書店に本を買いに行く理由を提供しなくてはいけません。では、読者が本を買いに行く理由とは何か？

それが、テレビや雑誌、専門誌、ラジオなどニュースや記事として取り上げてもらうことなのです。

どうやってマスコミにニュースや記事として取り上げてもらうか？有名でもないし、世界初、日本一の商品やサービスもないのに、記事として掲載されるわけがないと思われるかも知れません。

では、あなたが読まれる新聞や雑誌を思い出してください。掲載されている記事は、あなたの身近にあることばかり書かれてませんか？社会的なこと、経済のこと、消費、健康、文化や芸能、食事など。

そして、よく掲載されている企業や人は、自らメディアへ働きかけをしています。

待っているのではなく、自分からきっかけを作っているのです。マスコミ記者も情報を求めています。記者がいつかは見つけてくれると思っていては、記事として取り上げてくれることは先ずありません。

そこでどうやるか？それが、マスコミ向けヘプレスリリースを送ることなのです。

ファックスを通じて各テレビ局や新聞社、雑誌社、専門誌などにプレスリリースを送る。

これが、マスコミ向けFAX DMです。マスコミに記事として掲載してもらう。これによって、読者がテレビや新聞、雑誌、ラジオなどを見て書店に行く。そして、本が売れるわけです。

つまり、メディアへの露出を先に行い、取材や書評などの掲載実績をつくり、その話題を持って書店にFAX送信すると、より効果的というわけです。

これで流通である書店を押さえ、プロモーションである読者向けの戦略と２つの流れができるのです。すなわち、メディアミックスです。流通と読者を抑え購買に結びつけたい方は、是非お試しください。