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大竹愼一 氏より (ファンドマネージャー)

このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
     

・勝つ企業の8つの条件
1、売りが強い
2、他人がやらないことをやる
3、M&A(企業の合併、買収)がうまい。
4、マーケットをつくれる
5、アメリカで強い
6、社長が戦略と計数に強い
7、CROA(総資産キャッシュフロー率)が高い
8、損切りができる

・自己資本比率は50%前後のところで押さえているのが最適の状況。

・私が考える、成長企業とは、「景気の循環にかかわりなく、たとえ景気が悪くなってデフレになっても継続的に成長して利益が上がっていく企業」という。

・戦わずして勝つ。投資であれ経営であれ、どうやって儲けを最大にするのではなく、どうやってリスクを小さくするかを考えると、結果として儲かる。

・勝てる場所で勝負する。利益が出るかどうかわからない場合は、勝負しない。

・岡山市の(株)サンマルクホールディングスは、レストランや回転寿司など新しい業態の外食産業へ参入する際は、必ず飽和した状態のマーケットを選んで出て行く。

簡単にいえば、安売り競争で外食がどんどん安くなって飽和して、お客さんが食べ飽きたあたりに少し上のランクの高いものを出していく。それによって飽和したお客さんの上層部分をさっと取ってしまうという戦略である。

また、サンマルクの場合は、味を良くすることにも努力はしているが、それ以上に、「フードコスト(原材料費)」と「レイバーコスト(人件費)」と「レンタルコスト(賃貸費)」を、売上に対して一定の水準に抑え込むということを徹底している。
   

・今までいろんな会社を見ていると、多くの会社が顧客の囲い込みをはかろうとするけれど、ほとんど失敗している。結局、顧客というのは囲い込めるものでない。顧客を囲い込もうとするということ自体が、売りという発想からすると間違っている。

・経営者には、「高いもの」「カッコいいもの」「「ハイファッションのもの」をやりたがるという落とし穴がある。

・マル貧を掴まえるポイント。マル貧対象のビジネスを成功させる大事なポイントは2つ。一つは、ローコストオペレーション。つまり、経費を節約し利益率を上げる効率的な店舗運営がうまくできるかどうか。もう一つは、物流のシステムをうまくつくれるかどうか。

・世にないことをやる。

・M&Aで大事なことは、いくらで買って、いくらで売るかということ。

・会社の値段の出し方。ディスカウンテッドキャッシュフロー法(収益還元法)とブックバリュー(簿価、総資産のこと)、そして金利の水準の3つの重視して計算する。

・すごい社長というのは、景気が底のとき、つまり、いろんなものが安いときに設備投資をして、それができ上がったころに景気が立ち上がってきて、景気回復時の売上を確実に取る。

そして、景気がピークになると、フル生産するので稼働率がきつくなるが、そういう時は設備投資をしない。そうすると、しばらくして景気が悪化してきて需要が減る。しかし、過剰な設備投資をしていないので、痛い目に逢わず済む。

基本的にみんなとは逆の目で世の中を見ている。


・歴史を知っている経営者は強い。現在起きている様々なことは、過去に似たようなモデルがある場合が多い。歴史を振り返って見ると、似たようなことがすでに起きていて、その歴史から解決の糸口を得られることもある。

・変わらないと生き残れないと頭でわかっていても、やはり自分だけは変わりたくないのが人情です。

・日本の経営者は、捨て去るとか、叩き売るのは、男のメンツが立たないと思っているらしいが、さっさと失敗を認めたほうがずっと男らしい。

・頼まれた仕事が成功する。

・後継者をつくる、あるいは、つくらなければいけないという考え方は、今や迷信である。まして昔は社長になりたい人が多かったが、今後は社長業がきつくなって、みんなやりたがらない時代になる。

・ミッション(使命)をもつ。つまり、使命を持って原理原則を貫く。

・社員、株主、顧客の3者を3分の一づつ大事にする経営が理想である。

・中長期的に見て、日本の家電産業や自動車産業は衰退していくのではないかと考えている。

・有望な産業は第3次産業、すなわちサービス産業。
       
         
               
●「勝つ企業」の条件
大竹愼一 著
日本経営合理化協会出版局 (2007/1)
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