このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・実用書や辞書の場合、もともと読者側にある程度具体的な必要、要求(ニーズ)があって、その要求を満たしてくれる本が探し求められるといえるが、一方出版物には読者がその存在に気付き、内容を知ることで、はじめてその本に対する欲求が形成されるという種類のものも多い。
すなわち、その本に対する需要はあらかじめ存在しているというより、商品自体の出現(告知)によって新たに開発されるという面が強い。
・購入のきっかけ(中略)
出版文化産業振興財団(JPIC)が全国の書店店頭で、入店客3500人弱を対象として実施した調査で、「本に関する情報を得る媒体」をはじめ購入に至る過程を調べている。(資料5)
「情報入手媒体」は複数回答で、「新聞広告」が55%弱で1位、次いで「新聞書評」「雑誌広告」「雑誌書評」と続いている。
・ベストセラーを読んだ動機
昭和58(1983)年の毎日新聞の「読書世論調査」で、ベストセラーの文芸書やタレント本を読んだ動機を調査している(資料9)、「マスコミで話題になった」が38%で第1位であり、「著者が好き」や「題名にひかれた」も、それぞれ十数パーセントを占めているのがわかる。
・広告は購買行動を刺激する手段であり、読者に対して広告された本に興味を抱かせ購買の意欲を持たせ、書店まで誘導する役割を期待される。
・出版社にとって書評は大きな魅力である。書評として掲載されるか否かは売行きにも影響する。
・読者に関心ある人々の新聞への注目度は高い。
・FAX送信の長所(中略)
1、封書にくらべて、見てもらえる可能性が高い。
2、印刷、製本の必要がなく、原稿制作費のみの負担で済む。送信料も郵送料にくらべ格安である。
3、封入費用や郵便局への持ち込みなどの労力がかからない。
FAX送信の(中略)弱点(中略)
1、FAX公害という批判もあり、対書店への配慮を欠くと逆効果になりかねない。
2、情報量が多い場合は、送信料が郵送料より高くなることがある。
3、表現や形態上の制約が大きい。
●書籍『出版広告必携』より作成
出版マーケティング研究会 編集
日本エディタースクール出版部 (1996年6月初版)
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