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2007年11月7日(水)に出版科学研究所主催でジュンク堂書店の代表取締役社長 、工藤恭孝氏が「ジュンク堂書店の次なるステージは?」と題して講演をしました。今後の展開や過去の成功、失敗したことなどについてです。
工藤恭孝氏は、売り上げ競争よりも品揃えに力を入れているとし、新宿店の一番のライバルは池袋店だとしました。2008年1月締めの売上は415億円を超える見通しで、1997年から連続の黒字が続いています。
この背景には、失敗に学んだことが今日のジュンク堂書店を築いたと述べていました。とりわけ、1号店の三宮店では、売れ筋が入荷しないことから専門書に特化したとのこと。これが、ジュンク堂書店の特長になったと説明。
また、阪神淡路大震災のとき、三宮店をほぼ全壊に近いところから2週間後である2月にオープン。住宅街にない書店にも関わらず開店と同時に50人を超える来店客が入ってきました。そんな中、来店客には「ありがとう!」と言われ、「本屋をやっていて本当によかった」と実感。このとき、これこそが私たちの使命感だと感じたと説明をしました。
今後については、既存店の品揃えを良くし、読者に喜ばれる店作りを目指し、読者、業界に喜んでもらえるようにしていくとしました。
【ジュンク堂書店 売上高推移】
決算期 売上高 前年比
1997年2月 113億8400万円 121,9%
1998年2月 138億円 121,2%
1999年2月 168億円 121,7%
2000年1月 210億8700万円 125,5%
2001年1月 240億1200万円 113,9%
2002年1月 280億9700万円 117,0%
2003年1月 310億5100万円 110,5%
2004年1月 325億1700万円 104,7%
2005年1月 335億1200万円 103,1%
2006年1月 353億100万円 105,3%
2007年1月 374億7500万円 107,5%
2008年1月 415億円超える見通し
※連結100%子会社2社含む
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