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木下 修 氏より (杏林大学客員教授)

このページは、学会「出版統計,実態調査にみる日本の書店動向(08年4月14日)」から、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。


・NHKより取材があった。内容は「中小出版の倒産が続き、書店だけでなく出版社もおかしいのでは?」書店と出版社の倒産は同じではない。出版社の場合、企画力、経営力が問われる。


・書店の経常利益(トーハン発表) 0.2~0.5%。繁盛店は0.5%ある。


・書店の強み

1、注文しなくても自動的に本がくる。
2、返本OK
3、定価販売つまり、価格競争がなく、粗利が守られている。
4、大手取次の手厚いフォローがある。特に、大型店。


・新刊委託は60%くらい返本されているのでは?!


・書店の弱さ

1、日本の流通チャネル戦略がない。
2、マーチャダイジング戦略がない。指定配本が多い。見計らい配本が多い。
3、マージンが低い。アジア地域で見ても一番低い。
4、取次間の支払いサイトが短い。
5、価格設定がない。


・小さい書店ほど外商率が高い。つまり、学校やお得意様に地道な活動をしている。
       
    
                   
●日本出版学会が主催の学会
「出版統計,実態調査にみる日本の書店動向
  ――SWOT分析から書店の特質・問題点を指摘する」より

問合せ:日本出版学会
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