このページは、書籍「一勝九敗」から、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
・振り返っている時間はあまりないのだ。しかし会社経営の原点、会社で働くという原点は今一度確認し、これからも一緒にやっていく仲間である役員や社員たちとそれを共有したいと思った。この本を出すことにした理由である。
・会社とは本来、つねに実体がなく、非常に流動的で、永続しない可能性が強いものなのだ。
・良いときは良い面だけ、悪いときは悪い面だけしか書かない。それが良識あるビジネス誌と言えるのだろうか。
・本屋とレコード店と同じようにすーっと入れて、欲しいものが見つからないときは気楽に出てい行ける。こんな形でカジュアルウェアの販売をやってみたらおもしろいのではないかと思った。
・「いつでも服を選べる巨大な倉庫」という意味を込めて、店名「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」も決まった。
・トレンドものよりベーシックなものに大きな需要がある、ということ。
・ユニクロの商品を、いずれを「カジュアルウエアのスタンダード」といえるようにしたい。
・ぼくは社員に「高い志をもて」とよくいう。
・九十五年十月に全国紙や週刊誌に「ユニクロの悪口言って一〇〇万円」という広告を出した。へたにコンサルタントなどに聞くより、直接お客様に不満を聞いたほうが早いと考え、やってみた。集った「悪口」は一万通弱。ほとんどが品質へのクレームだった。(中略)
その当時の私たちの商品の到達水準を知る上では非常に役立った。
・つねに「現場を知る」ことこそ、経営の原点だと今も考えている。
・異業種の人のほうが、この業界にとらわれずに、「なぜだろう」「どうしてだろう」と原理原則から取り組むことができるからだ。
・人は高い目標があるほど頑張ろうと努力する。
・原宿開店にあわせてやったのは「ユニクロのフリース \1900」というコピーのキャンペ-ンだった。(中略)このときに成功した要因を考えてみると、商品を絞り込んだこと、良質な商品を千九百円という手ごろな価格にしたこと、そして新鮮味のある広告宣伝をしたことだろう。
・ジョン・ジェイ氏が依頼されて日本のデザイン専門学校へ講義に行ったときのこと。(中略)クリエイティブな仕事をする人は、もっと自由に、いろんな発想をしながら仕事をしなければいけない、という臨機応変のスタイルを彼は学生に教えたかったのだと思う。
・われわれのやり方はつねにトライ・アンド・エラー。前進し挑戦あるのみだ。
・会社組織というのは、優秀な人がいるだけで成長するわけではない。構成員全体のバランスが大事だと思う。優秀な人も必要だし、そうでない人も必要だ。
・毎日、同じことをやることが文化になってきてしまう。同じことを続けると、創意工夫しなくなるし、思考が硬直化する。
・自分で考えて、自分で商売することが大事なのだ。
・われわれはフリースの販売で成功した。ブームになる数年前から継続的にフリースを売っていて、その過程で自分たちが考える以上に需要があることに気づいた。
・新しいことをやろうとする場合、それなりに準備する。多分こうなるんじゃないか、と計画や仮説をたてる。
・成功よりもむしろ失敗のほうが勉強になる。
・アメリカ村店の失敗からつかんだもう一つの教訓は、多くの種類の商品を年齢層や男女別にターゲットを絞った消費者層に売ることよりも、フリースのような一つの商品を年齢も性別も選ばない不特定多数の人に売るほうが絶対に効率がよい、ということだ。
・安定を求めるのはなく、不安定さのなかで革新を求めるほうがよいと思っている。
・歯に衣着せぬ批判は大事である。組織になかで肯定することと批判することが渦巻いて、組織全体が揺れているような、そんな状態が望ましいと思っている。組織は安定したらそこで終わりだ。
・「自分自身が客観的に分析・評価できる」という長所を持っている。
・唯一絶対評価者は、市場と顧客である。
・成功する会社に共通しているのは「正しいこと、小さいこと、基本」を徹底的にやり切るということだ。一見するとできているように見えるのだが、ほとんどの会社はできていない。
・「もっと良くなる」と信じて商売をやることが、成功するコツなのだ。
・自分が自分に対して最大の批判者になり、自分の行動と姿勢を改革する自己改革力のある経営
●書籍「一勝九敗」より
柳井 正 著
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新潮社 (2003年11月初版)
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