このページは、書籍「磯野家の謎~『サザエさん』に隠された69の驚き」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
この書籍は、『サザエさん』という漫画からでる不思議なことを69個取り上げ、その謎に対して真剣に語ることでベストセラーになった書籍です。つまり、くだらないことをまじめに書いたことが本の魅力につながった代表作品です。そんな本の内容を一部ご紹介いたします。
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・実は、今では入手困難な単行本2巻の初期の版では、東京に来たばかりの頃、サザエが近所の人に「今度越してきたいそべです。」といっているのだ。
・磯野家が毎年キチンと年をとったとすると、昭和49年の連載終了時には、波平78歳、フネ70代後半、サザエ51歳、ワカメ31歳、カツオ35歳、タラオ27歳である。老人と大人ばかりで、なんだかあんまり楽しくなさそうだ。
・カツオはサザエにこづかい値上げの談判をし、「300円の値上げでいいでしょ」と言われたところ、飼っているペットをズラリと並べて「扶養家族手当ては!?」と、小5とは思えないセリフでさらなら値上げを要求、見事1000円を勝ちとるのである。
・たとえば朝、マスオがなかなか起きてこないことをボヤくサザエに「なんならボクが起こしてこようか」と小銭を要求する。
そして今度はフトンから出てこないマスオに「なんなら10分ほど見逃してあげましょう」と小銭を要求する。(中略)
カツオはこうしたアイディア商売に関しては間違いなく天才、まさに関西商人も裸足で逃げ出すほどの知恵を発揮するのである。
・(サザエの)あの独特なヘアスタイルは念入りなパーマなくして成り立たないし、少しでも伸びるととたんにだらしなく見えそうな形であることから、おそらくサザエは月に2回は美容院に行っていたと思われる。
・漫画のキャラクターには弱点というものが欠かせない、オバケのQ太郎は犬に弱かったし、ドラえもんならネズミ。しかし弱点があってこそ、キャラクターには深みが増し、読者には親近感を抱くものだ。
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東京サザエさん学会について
1982年創設。東京在住の教員、編集者、学生数人が「サザエさんを中心とする長谷川町子作品の研究のためのあつまり、作品からよみとれる目的で、資料収集・分析をすすめている。代表者は慶應義塾大学文学部教授の岩松研吉郎氏。
●書籍「磯野家の謎~『サザエさん』に隠された69の驚き」より
東京サザエさん学会 編集
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