このページは、書籍『「ひらめき」を生む発想術(宮永 博史 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・目から鱗が落ちるようなひらめきも、実は基本に戻って考え抜く地道な作業の積み重ねの結果なのだ。
・基本に戻って「本当の顧客は誰か」を考えてみる
・顧客の問題を解決するために何を提供できるか考える
・プラスは文具という枠組みにとらわれず、「多頻度小口配送」サービスを提供するという発想をしたのだ。
・アスクルの飛躍と社内の反発
顧客の声の中に「アスクルではプラスの文具しか買えないのが不便だ。他社の文具も買えるようにして欲しい」というものがあった。
顧客の立場からすれば当然だろう。しかしメーカーの立場からすればとんでもない要望である。だが、アスクルのチームは、顧客の立場にたって、この要望を満たすため、他社製品も扱うという結論を出した。メーカーとしてはいわば非常識な決断である。
・「開発のスピードをあげる秘訣?」「決断を早くしてやればいいだけだよ」二代目社長の渡辺幸一氏は語る(三津海製作所)
・発想のヒントは、顧客の声、ときにはクレームの中に潜んでいる。
・環境が変わったら違う発想をしよう。過去の成功体験にとらわれてはいけない。
・問題解決は抵抗勢力・既成概念との戦いだ
・消費者が何に困っているか現場を肌で感じて、消費者の問題を解決してあげることを主眼に
・ひらめきの発想を活かすのは、仮説と検証の繰り返しが大切だ。
・時間の短縮こそコスト削減の鍵だ。
・現場の観察こそが、既成概念を壊し、成功する発想を生み出す源泉となる。
・たとえばアニコムでは犬をイヌと呼ばない。ワンちゃんやお子さんと表現する。オスやメスと言わずに、男の子、女の子と言うのだ。こうすることによって温かみが感じられ、飼い主の評判もよくなっていった。
・無料だから使ってもらえるという発想は間違った思い込みである。
・発想を妨げるものに既成概念がある。
・2006年、「ボーズ101MM」を受け継いだ新製品「M3」が発売された。その発表会では、拳ほどの大きさしかない「MS」の横に、大きな低音用スピーカーが置かれていた。
発表会で音楽を聞いた後、その低音用スピーカーはダミーであることを知った聴衆は、驚きを隠せなかったという。演出も良く心得た経営者だ。(米国ボストンにある総合音響メーカー ボーズ社の話)
・過去の歴史に学ぶという時間的な観点、歴史の目である。
・SWOT分析
よく間違えるのは、強みと弱みの分析を内部分析に限定してしまうところだ。内部分析には間違いないが、強いか弱いかは、他者との相対的な関係で決まる。そこを間違えないことだ。
ポイントは、他社との違いをまずリストアップし、それを何とか強みにできないかと知恵を絞ることだ。
まず分析すべきは、市場機会であり、それを顧客(あるいはその先の顧客)のボトルネックは何かということである。
●書籍『「ひらめき」を生む発想術』より
宮永 博史 著
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