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相田 良雄 氏より (書籍「出版販売を読む」より)

このページは、書籍「出版販売を読む~営業部員の財務感覚(相田 良雄 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・尾道市の啓文堂に行った時のことです。お店は二十坪くらいでした。ところがその奥に倉庫が何百坪ってあるんです。何だろうと思ったら、教科書販売のための倉庫だった。


・業界の販売研究団体であった若葉会に加入


・本の読者がいる書店に売れそうな部数を配本するのが一番良いのではないか、と教えられたわけです。


・新刊の送り過ぎ、常備の出し過ぎが明らかになりました。そして、注文をもっと多くしなければ、返品率が下がらないこともわかりました。


・一般的に社員の人件費を五〇〇万円だとすれば、会社経費を入れると一人当たりの費用は1000万円になるといってもいいと思う。この経費率を二〇%と置きますと、二十六人の社員を賄うためには十三億円の売上を必要とします。


・常備はある意味で返品を可能にするクッションですから、うちの常備は委託口座のないところには出さないのが原則になっています。


・ぼくは、読者が出版社にとって一番大事だと思うんです。


・うちの読者カードは現在三万七〇〇〇通ですが、うちと農文協と昌文社が核になって、あと平凡社が入ったり勁草書房が入ったりしていて、三社で十五万通、五社で二十万通を越えます。


・この前、仙台の八重洲書房でうちのブックフェアを開催したことがありました。宮城県の方々にハガキで、みすず書房のブックフェアを八重洲書房で開催しますからどうぞご覧になってくださいってDMしました。読者にも書店にも大変喜んでいただきました。


・みすず書房で出版企画が通りやすい条件は、一つは類書が少ないということです。


・発行当時の若い読者が、結構中学とか高校の先生になっていて、夏休みに子どもたちに推薦していることもあって、再び売れ始めた。口コミです。(夜と霧)


・編集者は、常にと言ってよいくらい、定価が安ければこの本は売れる、という考え方に支配されています。


・大阪では旭屋書店駅前店よりも、堂島にある地下街書店堂島店の方が三倍くらい多く売っていました。堂島店は毎日会館の地下ですし、近くには朝日新聞もありましたので集中して入れていました。(「デスク日記~マスコミと歴史(1965年)小和田次郎 著」新聞記者が読者の本)


・追加するときも書店はあんまり定価は見ていないと思う。書店が見るのは、売行きのスピードだと思う。


・販売促進
うちがどんな時にもお願いするのは、「新刊案内をご覧になってお申込みをしてください」ということと、「売上カードを送ってください」の二つです。


・人文書のように、ぼつぼつ売れる書籍を主とする商品構成の出版社にとって、常備寄託の制度は最大の販売方法だと思います。
     
     
             
●書籍「出版販売を読む~営業部員の財務感覚」より
相田 良雄 著
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日本エディタースクール出版部 (1993年3月初版)
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