このページは、書籍「雑誌をつくった編集者たち(塩沢 実信 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・雑誌編集のコツを、一言にして言いますと、わたくは、第一に、親切と誠実だと思います。(扇谷正造『現代のマスコミ』)
・扇谷式「週刊朝日」編集のノー・ハウを引用してみよう
一、まず読者層の設定が考えられた。
二、雑誌の性格はニュース大衆誌。
三、固定欄の設置である。
四、添加物、有益性と好奇心への充足要素、ハウ・ツウものやニュース・ストーリーがとり入れられる。
五、そして、全体をひたすら、さりげない正義感とヒューマニズム。
・「名記者、名編集者のつくり方は、簡単だね。会社が教育的に人事を行い、所定のコースを歩ませる。新聞社だったら、整理部、社会部に入れて徹底的に鍛える。(扇谷正造)
・ 「僕は、新幹線の中でも、銀座を歩いていても、あの女性は『ミセス』の読者だとわかります。僕はそういう女性を相手に雑誌をつくっているのです」※今井田勲「ミセス編集名人」の言葉
・「文藝」の名伯楽
坂本一亀は、戦後の日本文学を語るときに、逸してはならない文芸雑誌編集者である。新人発掘の名手として知られ、あらゆるツテを求めて、すぐれた資質の新人作家を探し、愛情をもって、多くの新人を育てた。
・祥伝社の四つの誓い
良心
事にあたって良心の命に耳をかたむけよう 生涯に悔いを残さないために
勇気
勇気は地の塩で、勇気を財産にすれば、死さえも友とすることが出来る
自由
権力、暴力、財力、いかなる圧力にも囚われない、自由、不拘束の自由人が出版人の資格である
愛
愛より美しく、愛より強烈なものは宇宙に存在しない、愛の無限大のエネルギーを信じよう
相賀徹夫
・集英社が小学館から枝分かれしたのは、昭和元年であった。
・「編集者は原稿を選ぶのです。出版者は編集者を選びます」※リンカーン・シュスター
・清水達夫の雑誌づくりの要諦は、「自分の興味あること、面白いと思うプランを誌面に反映させる」につきる。
・ 今井田勲・三枝 佐枝子『編集長から読者へ』
●書籍「雑誌をつくった編集者たち」より
塩沢 実信 著
¥1,800
広松書店 (1982年1月初版)
amazonで詳細を見る
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.