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林 覚乗 氏より (講話DVD「心ゆたかに生きる」より)

このページは、講話DVD「心ゆたかに生きる(林 覚乗 氏)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・自分自身というものは「信頼できない自分」というのは他人から決して信頼できない


・娘、嫁、姑、婆
女に生まれてよかったで「娘」
女に家がついて「嫁」になって
女が古くなって「姑」になって
顔に波うって「婆さん」になる

嫁には嫁の役割があって姑には姑の役割がある。


・与えてもらうのはなく与えていくところに本当の豊かさというのが生まれてくる。


・毎日毎日の生き様というか、生き方というか、その思いの持ち方の質を高めていかないと、我々は豊かな生活を送ることはできない。


・言葉の意味は通じるけど、思いは中々通じない。


・思いが中々通じないのが当たり前のことになってくる。それを無理やり伝える必要はない。


・落書きが途絶えないトイレでパタリと止まった張り紙

小さな紙にこう書いてあった。「ここは大切な職場です。この職場を落書きしないでください」。


・与えられることより、与えることができる方のほうがもっと素晴らしい世界を味わうことができる。


・我々は人と自分の役割を比べたり、自分の置かれた立場を比べる必要はないんだと。

自分に今、与えられた役割に対して一所懸命自分がそれに対してつくしているかどうかということ、そのことの大切さがあるんだと思う。


・花だけ見ちゃいかんよ。根があってはじめて花が咲くんだ。

・思いの持ち方を変えることができた。これがひとつの奇跡。そして我々一人一人に必要になってきている。


・二子山親方(貴乃花)を立ち直らせたのはある小児白血病の少女だった。植富由加ちゃんという当時9歳の女の子。


貴乃花が大関になって3場所目で頚椎損傷の重症の大怪我をする。医者からは引退を勧められた。横綱を目指していた貴乃花は衝撃を受けて落ち込んだ。


その二子山親方(貴乃花)を立ち直らせたのはある小児白血病の少女だった。


その少女は、大の貴乃花ファン。貴乃花が勝った日は病状が良くなる、負けた日は悪くなるという程の猛烈なファンだった。


その貴乃花が頚椎損傷で引退の危機だと聞いて、その少女の病状は悪化した。娘の姿を見て堪らずに母親(植富貴子さん)が貴乃花に無理を承知で手紙を書いた。


「腹痛、熱、血尿、そんな中での歩行訓練。でも、決して娘は弱音を吐きませんでした。 親の私でさえ見上げる程でした。歩こう、歩きたい。この目で貴乃花関の相撲を見に行きたい。


この手で握手がしたい。枕元の貴乃花関の写真に向って「貴乃花さん、頑張ってください」と お祈りしてから眠る娘の願いをどうか叶えてください。どうかもう一度土俵に上がってください。」


この手紙を受け取った貴乃花は「私はこの手紙を読み終えてしばらく放心状態になりました。ひとつには、最後の便箋の文面の途中に涙の跡を見たからです。万年筆で書かれた文字が滲んで淡いセピア色になっていたからです。


いつの間にか私の目にも涙が溢れていました。私は深く心に刻みました。軽量でしかも脊椎に故障を抱えている。真正面から行くのは絶対に不利だ。でも逃げない。ぶちあたっていく。貴乃花の相撲はこの親子が作ってくれたんです」


結局、由加ちゃんは、昭和四十八年十月六日、九歳八か月で亡くなられたのですが、 『ありがとう、バイバイ』が最後の言葉でした、とお母さんは言っておられました。
      
     
             
●講話DVD「心ゆたかに生きる」より
林 覚乗 氏(はやしかくじょう)
「南蔵院」の住職
住所:福岡県粕屋郡篠栗町大字篠栗1035
TEL:092-947-7195
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※南蔵院は、世界最大級の「涅槃像」があることで有名
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