このページは、書籍「消える本屋~出版流通に何が起きているか(山田 淳夫 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・一九九二年度、セブン・イレブン扱いの出版物の売上高が一〇〇〇億円を突破し、紀伊國屋書店の出版物売上額を抜いて出版物小売業界のトップに躍り出た。
・雑誌だけの売り上げで常に全国のセブン-イレブンチェーンのベスト3をキープしているという千葉県船橋市栄町オーナーの森龍雄氏
・ある中堅出版社の営業担当者がいう。「小口の直接注文は、代金が不足していたり、書名があいまいだったりして事務処理が一度で済まないことも多く、正直にいってわずらわしい。担当者の人件費を考えると割りに合わない。
・「書籍の流通の世界に入って驚いたのは、この業界は納品日というけじめが弱いこと。読者の立場からいえば無責任体制。
流通経費は取次会社負担になっているため、少量の荷物はコストに見合うまで送品せずに待つことが、ごく当たり前になっている。
出版社のほうも書籍には代替品がないからのんびり構えている。※ヤマト運輸取締役の遠藤英夫氏
・出版史研究家の神田肇氏
・J・フェザー『イギリス出版史』箕輪 成男訳
・イギリスの書籍販売の四分の一を扱う最大手書店チェーン、W・H・スミスは早速これらの出版社の商品の本格的な値引き販売を開始、一世紀近く続いてきた定価販売協定はついに自然消滅、定価販売制度が事実上崩壊してしまったのだ。
●書籍「消える本屋~出版流通に何が起きているか」より
山田 淳夫 著
¥1,890(税込)
アルメディア 刊 (1996年7月初版)
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