このページは、書籍「出版社のお仕事(石野 誠一 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・目次
第1章 小さな出版社からヒットが出るとき
初版4000部が主流
出版広告は元を回収できない
金脈は著者が拓いてくれる!
発行1000点で「10万部」ヒットはわずか8点
『本がヒットするための3要件』
タイトルはこうして決める
タイトルのキーワードは「目次」「まえがき」の中に
タイトルでもめる本は売れない
「主張」のあるタイトルは売れる
タイトルに「時間・期間・数字」をいれるとかならず売れる
「装丁」が売上を左右する
のってる編集者は「装丁」に力を入れる
社長に相談にくる装丁はほとんどダメ
「営業」の意見をとりこんだ装丁はやはりいい
「営業」は社内ヤクザ。面子をつぶしてはならない
本は中身がいいから売れんじゃ
どんな著者も「第1作」をこえられないのか(中略)
私の結論「ヒット作はさずかるもの!作れると思うな」
・現在、日経新聞の「サンヤツ」広告は、年間契約で一回、約50万円。単発だとさらに高くなります。
朝日新聞の「サンヤツ」広告は、一回、およそ100万円かかります。これが、いわゆる「半5(段)広告」とか「全5広告」とかになると、一回500万円とか1000万円以上とかにはねあがります。
・売れる著者は「売れるもの」を書く
・『本がヒットするための3要件』
ビジネス書とか語学書の場合、「ヒット」するためには、次の3条件がそろっているように思います。
(1)タイトルがいい
(2)装丁がいい
(3)中身がいい
1 内容がいい
2 編集がいい(文字、絵、図、見出しのフォントやレイアウトのよさなど)
・タイトルに「時間・期間・数字」をいれるとかならず売れる
・ビジネス書や英語書にかぎってですけど、一目見たとき、(なに、このダサさは!!)と思えるくらいで、ちょうどいいことも多いのです。(装丁について)
・根本マジック・・・・根本さんとは製本屋さんのこと。アスカでお願いしている印刷屋さん、製本屋さん、すべての会社の絶妙なチームワークが総称して根本マジックと呼んでいます。
・5000軒のうち1700~1800軒の書店に常時明日香の本を置いて販売していただけるような体制を取っています。※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・明日香では東京で7~8店、大阪で6~7店の書店のご協力を頂いて、新刊が発行されるたびに、その新刊のテスト販売とテスト調査をしています。勿論、いろんな本が出ますのでこれ以外の書店でもご協力を頂いてテスト調査はしています。※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・少なくても熱心な人(書店員)ほどそんな他店の情報を聞きたがっているのである。
競合店の売れ行き
イベントに関する情報
市場の変化
売れ行き良好書の情報
を含め情報を聞いたり、また商品構成についてのアドバイスを含め熱心な人ほど情報に飢えている。※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・明日香では全国の5000軒の書店さんと主にお取り引きしていただいています。営業マンは東京4名、大阪2名これ以外に首都圏に契約社員5名で全国をカバーしていますが5000軒の書店さんをすべてお伺いするわけにはいきません。※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・信用を築くのは時間がかかるが、信用を失うのは一瞬
※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・少なくても書店営業に携わっている以上、左記のことはしないように心がけるべきです。
書店の多忙な時間帯の訪問はさける(朝の開荷時間、夕方の混雑時)
書店が意図的に試みていることに対する直接的な批判
書店の店頭に商品に許可なく触れること(棚の整理など断ってから)
他書店、他版元、取次の誹謗中傷
書店の労務問題、人事、取引先とのトラブル等への関与
未確認情報の提供
※取締役営業本部長を経て常務取締役編集本部長 深水 清氏
・入社当時から会社の大先輩からは、「注文を取ってくるということが営業の仕事ではない」と、教えられました。※営業部の方
・日経新聞に明日香は毎年創業記念日の2月1日と6月に全5段広告を打ちます。※営業部の方
・感じることは、売れ筋本の動きが早いこと、売れ筋本の寿命が短く移り変わりが速いことです。※本社出荷部長
●書籍「出版社のお仕事」より
石野 誠一 著
¥1,300
明日香出版社 (1997年2月初版)
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