このページは、書籍「出版事業とその仕事の仕方(志水松太郎 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・編輯員は料理人
・校正進行簿
・出版事業 見積書
・毎日発行される新刊の数はそれ位あるかと云ふに、内務省警保局の調査に依る普通出版物は、昭和十年度一ヶ年に三萬三百四十七冊あつたと云ふから、一日八十三冊位ゐ宛新刊が出来て居る譯である。
・五大取次店と云つているが、それは左記の通り
東京堂 麹町區九段下
東海堂 京橋區銀座西六丁目
大東館 神田區淡路町二丁目
北隆館 京橋區銀座西五丁目
栗田書店 神田區神保町一丁目
・廣告と販賣とその道
市賣(いちうり)と云ふ方法もあるが、之れは小賣で賣るのではなくて、新刊物や紙型を買つて作つた物などを、相當大部数印刷して市會へ提出すると、其處では秋葉原の靑物市場や、築地の魚河岸と同様に糶り上げて、高い値段の物に賣ると云ふ方法で販賣するのであるが、其處には新刊でない見切品や處分品もあり、叉古本市などもある。何れにしても之れは讀者を目的として賣らんとする方法ではなく、同業者へ捌くのを主眼とするものである。
電車内の廣告
・本は書名と廣告で賣れる
・諸方面への寄贈と紹介
先ず東京二社で東京朝日、東京日日の、大阪二社で大阪毎日、大阪朝日の四つの新聞社の調査部宛に、紹介を乞ふとして送つたのであつた。
・『賣れて行く本の話』 志水松太郎 著
●書籍「出版事業とその仕事の仕方 改訂増補第2版」より
志水松太郎 著
峯文荘 刊行(昭和12年「1937年」5月初版)
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