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高橋 一清 氏より (書籍「編集者魂」より)

このページは、書籍「編集者魂(高橋 一清 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・司馬さんには幾度か手紙を差し上げた。それに応えて、心細やかな返事をくださった。多くがはがきであった、それはいつも「お手紙のお礼を寸楮(すんちょ)に記す失礼をお許しください」と始まっていた。


・私は銀座の馴染みの喫茶店「ウェスト」に案内した。


・「文壇バーに行きたい」との希望で、編集部の者たちの銀座の「葡萄屋」へと案内した。


・私の持論だが、作家は処女作に回帰して、その作家生活を終える。


・一度荒れた筆はもう元に戻らない。手抜きを始めた作家からは読書も逃げていく。読者が見放した作家に編集者も寄らない。


・芥川龍之介賞・直木三十五章は、昭和十(一九三五)年に始まり、途中の太平洋戦争末期から終戦時にかけて四年間の中断はあるが、七十余年にわたり運営されている。


・一回の両賞の運営には相当の経費がかかる。委員の選考料だけで一千万円。贈呈式と懇親パーティーの費用一千数百万円(参加者の数で増減する)。資料代、選考会や記者会見の会場費用、通信費、それに賞品と賞金(これもなしの時もあれば、最多四名分が必要の時もある)。あれこれで二千七、八百万円は見ておかねばならない。賞を運営するにはかなりの覚悟がいる。


・選考委員の人選はむつかしい。慎重にしないと、日本の小説の流れも変わってします。


・社の本が該当作であれば、資材部は直ちに増刷の通知を印刷所に入れる。
     
             
●書籍「編集者魂」より
高橋 一清 著
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青志社 (2008年12月初版)
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