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柴田 謙介 氏より(書籍「ものは言いようで腹が立つ」より)

このページは、書籍「ものは言いようで腹が立つ~どうにも失礼な日本語(柴田 謙介 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・日本語はじつに微妙なニュアンスに富んでいる。


・猿も木から落ちるだね

気のきいた台詞のつもりが大失敗

「あなたが失敗するとは、弘法にも筆の誤りですね」と言うのが礼儀である。


・「馬子にも衣装」とは、「誰でも、外面を飾れば立派に見える」と、皮肉ったり揶揄するときにつかう言葉なのである。


・こちらハンバーグステーキになります

「~になります」というのは、時間の経過や状態が変化するときにつかうもの。(中略)「ハンバーグステーキでございます」というのが、正しい言葉づかいだ。


・一〇〇〇円からお預かりします

「一〇〇〇円、お預かります。」と言えばいい話なのだ。


・(レストランやファーストフードで)「これで、よかったですか?」とすぐさま聞き返されると、言われた側は「注文漏れはないですか?ホントに間違えはないでしょうね?」と釘を刺されたような気分にさせられて、どうにも不愉快である。


・お名前頂戴できますか

ここは「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」「どちら様でいらっしゃいますか」と、シンポルに尋ねるのが日本語として正しい。


・もう一度お名前をお願いします

すでに名乗っているのだから、もう一度聞きたいときは、配慮した聞き方をしたい。たとえば、「恐れ入りますが、念のため、御社名と御名前をお願いします」と言う。


・お料理が冷めないうちに

めでたい席には使えない禁句

「料理の温かいうちに召し上がってください。」この言い方なら、これから温かい家庭を築いていくであろう二人の門出を祝う場にふさわしい。


・このたびは御愁傷さまです

このお悔やみではまだ不十分

「このたびは、まことに御愁傷さまでございます」と、「まことに」のひと言を加えたい。

             
●書籍「ものは言いようで腹が立つ~どうにも失礼な日本語」より
柴田 謙介 著
岩淵 匡 監修
¥1,300+税
サンマーク出版 (2005年10月初版)
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