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藤井 大輔 氏より(書籍『「R25」のつくりかた』より)

このページは、書籍『「R25」のつくりかた(藤井 大輔 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・R25は、既存の雑誌や情報誌の売れ行きを邪魔する存在ではなく、既存の雑誌や情報誌、もっといえば新聞や本も含めた紙メディア全体が、もっと売れる。あるいはもっと支持されるように応援するもの、として生まれたのです。


・リクルートでは「メディアプロデュース」という言葉を使い、読者と広告クライアントをマッチングさせるプロデュースを行なうことが、編集職のミッションとされています。


・M1層は本音を語ってくれない


・リサーチデータですべてが見えたりしない


・実際に対象者に会って話を聞く「定量調査」との組み合わせが必要だということです。


・お金をもらってインタビューを受けているから、僕らが喜ぶような情報を伝えたいと考えた、という可能性は大いにあると思いました。


・開始から一時間以上経ってから、核心に近い質問を始めるのが大事です。そうすると彼らとの距離も縮まっているので、本音をうち明けてくれるようになります。


・情報を、瞬時に大量に処理するのに疲れているのです。しかも、それは必ずしも知りたい情報、というものに限りません。


・R25の「やってはいけないこと」が生まれました。それは「知ったかぶりをしない」こと。「遊び心を忘れない」こと。そして「無責任に頑張れとは言わない」ことでした。

さらに僕たちは、ターゲットの定義をこう定めました。

「M1世代のビジネスマンは、情報に敏感で、多忙な中、時間を有効に活用したがっている。その内面は、自分の価値に一番関心があり、自意識過剰でカッコつけ。そこそこイケてると思っているが、確信はない。顔には出さないが不安感もある。だから実は助言がほしい」


・紹介する書籍は、よいものであれば新刊でなくてもOKにしました。


・R25のNGワードも出てきました。「サルでもわかる」「いまさら聞けない」はその典型例でした。


・R25というネーミングが良かった思ったのは、何だかすごくヘンだったということです。


・ランキン&レビューが「アテンション=いまと向き合う」機能だとすれば、兄貴分のインタビューは「モチベーション=勇気が出る」になる。


・ランキン&レビューの編集会議は、毎週火曜日の十六時から行なわれています。


・フリーの人たちを集めて編集会議をやると、水面下で足の引っ張り合いになることがあり、どうしても盛り上がらないと言われました。(中略)

つまり、雑誌全体をみんなで良くしていこう、というスタンスの仕事ではなくて、自分のために仕事をしてしまう危険性が出てくる、ということです。(中略)

企画が通るか通らないかは別として、一〇本以上のネタを出す、そしてブレーンストーミングに参加してもらえば報酬を支払う、としたのでした。会議の出席そのものにギャラを支払うということです。


・ジャンルは大きく三つに分けていました。ひとつは政治や経済、ビジネスなどのまじめなネタ。次に、スポーツやIT、新製品などM1層が好みそうなネタ。そしてもうひとつが、くだらない(?)雑学やちょっとした下ネタでした。

             
●書籍『「R25」のつくりかた』より
藤井 大輔 著
日本経済新聞出版社 (2009年2月初版)
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