FaxDMトップ > 出版業界の豆知識 > 出版業界について > コミック誌は“子ども”を対象としていないものが、実は、多い。

[ 出版業界について ]

コミック誌は“子ども”を対象としていないものが、実は、多い。

「コミック誌というと子どもが読むもの」と考えるのが一般的です。しかし、日本で発行されている多くは、実は大人向けが多いのです。


書籍「新 現場からみた出版学(植田 康夫 著)」から紹介したいと思います。
 

-----------------------------------------------------------------------
コミック出版の実態

大いなる誤解

マンガがもっぱら子ども向けのものだった時代は、日本ではとうの昔に終わっている。大人を対象にした、いわゆる青年コミック誌は、1980年代以降、急速な成長を遂げ、1989年には少年コミック誌を発行部数で上回った、つまり、日本で発行されているコミック誌の半分以上は、大人向けのものなのである。

●書籍「新 現場からみた出版学」P.24より
植田 康夫 著
学文社 (2004年4月初版)
※amazonで詳細を見る


-----------------------------------------------------------------------


また、実際に『出版指標年報2009(出版科学研究所 刊)』から2008年のコミック誌の銘柄数を比較してみたいと思います。

 子ども向け  67点
 大人向け  243点
 合計     310点 となります。


これを見ても、コミック誌は大人向けが多いということが理解できます。その中でも前年比が伸びているのが、ボーイズラヴ114.3%とレディスコミック109.1%です。