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書店には、出版社から営業マンや出版社から依頼した営業代行会社から営業員が多く来ます。書店の規模や担当者によっては1日で数十人もの出版営業マンと話すことになります。
仮に、1日に20人の出版営業マンが来て1人5分だとすると、その対応だけでも1時間40分かかることになります。そんなことから、書店員の状況を知りながら訪問したいものです。
では、書店の状況にはどんなものがあるのでしょうか。書籍『職業としての出版人(鈴木 均 編集)』の中に、「私の嫌いな出版社の出張員十二章」があります。ご紹介したいと思います。
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福島県・岩瀬書店の岩瀬専務さんが、「私の嫌いな出版社の出張員十二章」(雑誌「新風」77年10月号)に書いていますが、あれは参考になりますね。簡単に紹介しますと、
一、書店の営業内容を全然知らないで訪問をする出張員。
訪問する時は取次と打ち合わせして、十分勉強してから来ること。
二、自分から名をなのることが出来ない出張員。
三、服装のいいかげんな出張員。
四、在庫調査、商品構成を調べに来ながら、ひとことのあいさつも出来ない出張員。
五、昼食時、夕方のいそがしい時、荷物が入荷した時に来る出張員。
六、注文した商品以外によけいなものをくっつけて送る出張員。
七、店長に断られて、こそこそと店員をくどく出張員。
またこの逆の場合、あまったれもいいところ。過保護社員が多くなった。
八、支払条件や、送品月日の約束を守れない出張員と取次店。
九、同じ地域の同業者をいつも悪くいう出張員。
十、過大情報を流す出張員。
十一、名刺にやたらいつでも返品入帖しますとサインする出張員。
十二、「このセットを注文すれば、これだけのサービス品がつきます」という出張員。
くれてやればよいというサービス品はもう時代遅れ。
出版社のサービスとは一体何かよく考えて欲しい。
●書籍『職業としての出版人―現役たちの証言』より
鈴木 均 編集
中経出版 (1978年3月初版)
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