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出版社や書店で働く人の中から聞かれる図書館への批判があります。図書館が新刊を置くことで本の売上げが減るといった意見です。
しかし、そもそも書店には書店の目的があり、図書館には図書館の目的があります。では、図書館は書店やインターネット・カフェと何が違うのでしょうか。書籍『未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告(菅谷 明子 著)』よから、学んでみたいと思います。
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書籍『未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告(菅谷 明子 著)』から
図書館は書店やインターネット・カフェと何が違うのか。すでに説明してきたことを、ここでまとめてみたい。
①印刷媒体から電子情報、出版ルートに乗らないチラシから歴史記録まで、多様な媒体による豊富な情報を、過去にさかのぼって体系的に蓄積する
②膨大な情報のなかから適切なものを選び出し、評価を加え、アクセスしやすい検索システムづくりをするなど、情報の水先案内人・知のガイドとなる
③市民の情報活用力を育成するとともに、情報環境を整備する
④人と人との出会いの場を創出し、新しい知を生み出す
⑤研究スペースなど、知的活動のための空間を提供する
⑥著作権や、デジタル化などをめぐる新しい動きに対して、民主的な情報環境作りのために行動する
●書籍『未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告』より
菅谷 明子 著
岩波書店 (2003年9月初版)
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