このページは、書籍『読書について(ショウペンハウエル 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・いくら量が多くてもそれが自分の頭で考えず鵜呑みにした知識であるなら、はるかに量は少なくても充分に考え抜いた末に手にした知識の方が価値がある。
・文筆家にはテーマがあるから書くタイプと、書くために書くタイプがいる。前者は伝える価値がある思想または経験をもっている。後者は金を必要としているので、書いて金を稼ぐ
・文筆家は、三通りに分けることができる。一番目は、考えずに書くタイプだ。二番目は、書きながら考えるタイプだ。そして三番目は、書く前に考えるタイプである。彼らは考えたからこそ書く。このタイプは稀だ。
・一般読者の注意をつねに引きつけるためには、永続的な価値があるものを書くか、さもなければ休みなく新しいものを書きつづけなければならない。後者の道を選択すれば、書くものは悪くなる一方だ。
・矛盾が生じたからといって、うろたえるな。人は言葉を口にしたとたん、迷い始めるものなのだから。
・読書に関して言えば、読まない技術を身につけることが非常に大切である。その技術とは、大部分の読者が飛びつく本には、あえて手を出さないことだ。
・「反復は研究の母」という諺がある。重要な本はどんな本でもあまり間をあけずに二回繰り返して読まなければならない。
●書籍『読書について』より
ショウペンハウエル 著
赤坂 桃子 翻訳
PHP研究所 (2009年3月初版)
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