このページは、書籍『情報読書術~何を買い、どう読むか(紀田 順一郎 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・日本の書評の専門紙としては「日本読書新聞」「図書新聞」「週刊読書人」の三紙がある。
※参考:「日本読書新聞」は、1937年から1984年まで刊行。
※「図書新聞」のサイトはコチラから
※「週刊読書人」のサイトはコチラから
・PR誌の一番古いものは、丸善から出ている「學鐙」で、明治三〇年(一八九七)に創刊された。それ以後、多くのPR誌は「學鐙」のスタイルを守り、主として学術エッセイを載せている。
・出版社の集まりである日本書籍協会から「これから出る本」という新刊リストが毎週出ている。
・新刊の範囲は、実質的にいって、出て三~四ヵ月ぐらいのものをいい、それを過ぎたものは、旧刊とはいわないが、「新刊」とはいえない。
・全集といっても二通りある。本来は、個人の著作を集大成したものをいうが、ある分野のものを体系的に集めたものを全集といい、現在、多くの読書人の関係あるのは、むしろ後者、つまり一つの分野についての研究やら論文、作品などを集めたものをいっているようである。
・全集についてはの情報は、出版ニュース社から発行されている『全集総合目録』が詳しい。
・西暦から二五を引くと昭和になる
・外国雑誌の買い方
注意すべきは、購読料が「年間」か、それとも「半年分」かということである。また、一年に何冊出るのかということも注意する。
・日本の洋書店の中には、洋書の新刊と古書と両方扱っている店と、新刊の洋書だけ扱っている店とがある。この性格をよく知って、使い分けるといい。
・古書店は新刊書店と違って、書店主の個性で本を並べることがかなり可能な業種である。
・古本屋さんの用語に、「白っぽい本」と「黒っぽい本」という二つの分け方がある。白っぽいというのは、比較的新しいセコハン本のことをいい、黒っぽい本というのは、黒々として古書らしい古書を指している。
・古本と古書という分け方をする業者もいるので注意されたい。「古本」というのは、比較的新しい本、どちらかといえば、出版社にまだ在庫があるか、品切れになって間もない本である。
「古書」というのは、絶版になってから非常に時間がたっていて高価になっている本のことをいう。その中でもとくに古文書、冷泉家の時雨亭文庫から出たような国宝級、重文級のものを「古典籍」と呼んで区別をすることがある。
・図書新聞社編の『古書店地図帖』及び日本古書通信社編の『全国古書店地図』
・新刊書店に並んでいる本は、二〇%までがいわば借り物、つまり委託されて置いてある商品だ。もし売れなければ返品ができる。古書店の場合、置いてある本は全部自分のものだ。したがって、煮て食おうが焼いて食おうが勝手だが、売れなければ即座に生活にひびいてくる。これが、新刊書店と古書店の非常に大きな違いで、新刊書店であれこれ本をいじくり回して、「はい、さようなら」で帰ってしまっても、いやなお客には違いないけれでも、それほどは気にとめない。ところが古書店にちょっては、自分の体をあちこちさわられて、それで、「はい、さようなら」という感じで帰られては、非常にいやな思いがするものらしい。これは古書店主の買いた随筆などを読むと、よくわかる。
・一ヵ月の本代
一ヵ月最低五千円、週に一冊、三分法(趣味、教養、仕事)の読書計画を
・ベストセラーは「社会を読む」最良の手段
・いまなぜそれがベストセラーなのかという意味を考えることが先であるべきだ。
・「思索チェアー」というのが売り出されている。経営工学の根上耕一という人が開発した「ねむのイス」というのが正式な名前だ。
・「フィルムルックス」
※参考:フィルムルックスとは、本にかける透明のフィルムカバーのことです。主に図書館で貸し出される本についています。このフィルムルックスをつける目的は、汚れを防止し、本そのものの強度を強くするためにつけられるものです。
※参考:フィルムルックス株式会社のサイトはコチラから
●書籍『情報読書術~何を買い、どう読むか』より
紀田 順一郎 著
実業之日本社 (1982年7月初版)
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