このページは、書籍『リンゴが教えてくれたこと(木村 秋則 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・主人公は人間ではなくてリンゴの木やイネです。人間はそのお手伝いをしているだけです。
・J.I.ロデイルが書いた『有機農法』も勉強になりました。お金がない時に買ったので、今でも高かった値段をよく覚えています。
・最初の二、三年は私に同情的な目を向けてくれた近隣の生産者も、毎年葉を落とし収穫が上げられない状況に病害虫の発生を恐れ、見る目が厳しくなってきました。
・「たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきた甲斐がないじゃないか」※山本有三
・害虫と益虫の不思議なバランス
・声をかけなかった八十二本の木は枯れました。
・あたりはなんともかぐわしい土の匂いに満ち溢れ、肩まである草をかき分けると、足元はふかふかで柔らかく湿気があります。雨のせいではありません。クッションを敷きつめたような感触です。そして突然稲妻に打たれたかのように、「これが答えだ」と直感しました。
・ハマキムシのような害虫は見当たらないが、バッタやアリやチョウなど無数の生物それぞれが命をつなぐためにお互いに密に活動している。何一つ無意味なもの、邪魔のものなどない。ドングリの木もそれだけで生きているのではない。周りの自然の中で生かされている生き物だと気づきました。
・私は何度も失敗して答えを得ました。失敗がなければ答えがないわけです。人よりも多く失敗したから答えを多く得た
・草を刈ると病気が発生する。刈らなければ発生しない。全く発生しないということではありませんが、少なくなります。
・山の表土を手でつかんでウンッと握り、パッと開くと、ちょっと固まっている感じですが、手で押すとさらっと崩れます。そういう土です。
・人間は分からないところ、見えないところに目をやろうとはしません。
・自然から学べ
・人間や動物は暑いと日陰に移ることができるのに、樹木たち移動できません、もしも自分が木だったら、と考えるようになりました。
・なぜか蛾は透明や緑のバケツに入りません。なるべく赤か黄色などの暖色系のものを選びます。
・何も施さない自然栽培の野菜はこのまま原形を保ちながら、最後は干物のような感じになります。
・自然のものは枯れていきます。
・「加美よつば農協」
・鹿児島のお茶栽培の下堂園(下堂園豊社長)は、欧州の厳しい有機栽培茶に関する認証をドイツから取得するなど、お茶の有機栽培では優れた技術を持っています。
・全国からグルメが通うフランス料理「レストラン山崎」を地元弘前で経営するオーナーシェフの山崎隆さんです。
※参考:http://www.jomon.ne.jp/~restyama/index.html
・人が土を作るのではなく草が土を作ってくれるのです。
・穴を掘って土の温度を測る
・自然の山では、地表の温度と地下五十センチの温度はビックリするほど差がありません。五十センチ下だとお日様のぬくもりがないから冷たいだろうと思われますが、実際はほとんど差がありません。
・枝が折れんばかりに実っている十月のリンゴ園では、あれほど伸びた草を刈っています。なぜ刈るのでしょうか?それは草を刈ることによってリンゴの木に秋を教えたいからです。
・私は自然の山の姿を手本にしています。
・大根を抜くときには逆をやればよく、西から東へ回せばいいのです。すると大根をスムーズに引き抜けます。
・死ぬまで探求
・「茂木さんが脳科学者なら私は農家学者ですな。アハハ。同じ読み方だ」。
●書籍『リンゴが教えてくれたこと』より
木村 秋則 著
日本経済新聞出版社 (2009年5月初版)
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