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東京都千代田区神田神保町1丁目には、100m以内に3件の新刊書店があります。その3件とは、三省堂書店と書泉グランデ、東京堂書店です。
それほど同じ本屋が近くにあるにも関わらず、共に長く営業をしています。通常、同業がこれほど隣接している場合、大手の会社が残るのが一般的です。なぜ、これほど近いにも関わらず共に営業をしていけるのでしょうか。その理由を、書籍『ものがたり・東京堂史(田中 治男 著)』より学んでみたいと思います。
-------- 書籍『ものがたり・東京堂史(田中 治男 著)』より -------------------
百米と離れていないこれらの店は、それぞれに客層がちがうのだ。三省堂書店は、小学生から中学、高校の生徒を集め、書泉は高校、大学生の好みに合う商品構成、そして東京堂書店は大学生を始めとして専門分野に研究の心を向ける人々を客にしているからだ。三省堂や書泉の客は動きが早い。現在若者の気質が店内に流れている。東京堂はいわゆる東京堂好みの固定客をガッチリ掴んでいる感じだ。
●書籍『ものがたり・東京堂史~明治,大正・昭和にわたる出版流通の歩み』より
田中 治男 著
発行:東販商事
発売:東京出版販売 (1975年12月初版)
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