鈴木 敏文 氏（出版セミナー『流通業界からみた出版物』より）

このページは、出版セミナー『流通業界からみた出版物』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。

・実はコンビニエンス・ストアというものをやってみたいのだ、という話をしてみましたところ、10人が10人全部時期尚早だということで反対だったわけです。コンビニエンス・ストアがアメリカで生まれたのは、1927年です。

・商売は経験から割り出されるものではない。

・商人というのは私は自分なりに定義をしますと、世の中の変化、客の変化というものをくみ取って、それに対して常に対応出来る姿勢を持っている人間ではないかと思います。

・出版物というのは本当に目的買いというのはどれだけあるのでしょうか。専門書は別ですよ。特に最近の傾向は、雑誌等の場合には衝動買いが多いのではないでしょうか。

・本当に出版物の再販というものを外してみたら、公平のようだけれど、どんどん出版物は細って行きますよ。そして特定の売れるようなものだけが残りますよ、そのあげく定価は高くなりますよ、言論統制はし易くなるでしょう。

・在庫の多い店は利益が少ないです。（中略）在庫の多い店というのは、何が品切れになっているかわからない。そして商品が古くなるのです。

・何んでも有るということは何んにも無いということです。

●出版セミナー『流通業界からみた出版物～商売の見方考え方』より
セブン・イレブン社長　鈴木敏文（※セミナー当時）
開催日：昭和56年（1981年）7月16日
主催：全国出版協会・出版科学研究所
http://www.ajpea.or.jp/