このページは、書籍『中・高校生の本と生活(子ども調査研究所 編集)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・現代の中・高校生は、よく雑誌を読む。少なくとも「いまの若者は本を読まない」というおとな側の定説は、こと雑誌に関するかぎりまったくの見当違いといわなければならない。
・「読む」という活字接触は、「見る」「聞く」ことより面倒である。
・活字化された文章は、読者の内部で記号からイメージへ、意味へ変容していく。読むことへの間接性は、見たり聞いたりすることの直接性ほどたやすくはないし面倒であるが、その面倒な部分が読者自身に主体的に担われるがゆえに、見たり聞いたりすることとは違った質を期待することができる。
・読書に対する意見
本は知識や教養の宝庫だから、なくてはならないものだ
中学生男子 73.0
高校生男子 74.0
中学生女子 77.0
高校生女子 86.0
・高校生女子においてもっとも強く、“小説(ロマン)を楽しむ”習慣が定着しつつあるように思われる。
・中・高校生によって書店はどういうところか
(※高い順に一部抜粋して並び替えをしてあります)
全体
雑誌を立ち読みしたり、新しい情報を仕入れる所 61.5
お金がかからずにひまつぶしのできる所 43.3
もっぱらマンガの立ち読みに行く所 35.0
なんとなくワクワクして、楽しい気分になれる所 34.3
・子ども時代の読書を卒業して、多少自覚的に本を読み始めるきっかけとして、共通して星新一の名を挙げている。
・若者は“おもしろさ離れ”はしていない※椎名誠氏
●書籍『中・高校生の本と生活~ヤング・カルチュアの実態調査』より
子ども調査研究所 編集
日本エディタースクール出版部 (1980年11月初版)
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