このページは、書籍『相手に「伝わる」話し方(池上 彰 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・自分はいつも、相手に「伝えて」いる気持ちになっています。でも、果たして本当に「伝わって」いるのでしょうか。これを自問することから、コミュニケーション能力は養われていくのではないか、と思うのです。
・書き言葉と話す言葉は異なります。
・「読むニュース」ではなく、「語りかけるニュース」に
・「ブンヤ」とは「新聞屋」から来た隠語で、「記者」のことです。
・人は互いに「共通体験」があると話しやすく、それがないと言葉の接ぎ穂に困るものだ
・聞き上手は話し上手
・「立場上、私は現場でああいう態度に出なければならなかったが、君のファイトは高く評価しとるよ」というメッセージを、「がんばっとったねえ」の一言に込めたのです。
その一言で、私は腰抜け。さすが海千山千のデカだけのことはありました。
※事件現場で捜査指揮官が写真撮影を妨害したあとに文句を言おうとしたときの言葉
・記者の世界には軍隊用語が頻繁に出てきます。
・「何とも痛ましい、何ともやりきれない事件が起きました」と始めました。事件の概要や、現場の様子より、事件を聞いた人たちの自然な感想を代弁することから始めたのです。
・ありきたりの表現を避けて、どういう表現を使えば、相手に新鮮な驚きを与えることができるだろうか、と考えることが大事なのです。
・「いまのお気持ちは?」とインタビューする光景はしばしば見られます。これは、「私はちゃんとしたインタビューができません」と宣言しているようなものです。
・「プロンプター」
キャスターの手元にある原稿を、スタジオの天井からカメラが写し、その映像が、カメラの前のマジックミラーに映し出される仕組みになっているのです。
・出来事を、地図にする。立体的な見取図にする。俯瞰図にする。ニュースの意味を概念図にする。登場人物の関係を図式化する。
・「子どもは何がわからないのか」わからなかった
・出演者の子どもたちが、「わからない」と言ってくれるとき、「そんなこともわからないのか」と言ってはいけません。
・わかりやすく説明するための五個条
①むずかしい言葉をわかりやすくかみ砕く
②身近なたとえに置き換える
③抽象的な概念を図式化する
④「分ける」ことは「分かる」こと
⑤バラバラの知識をつなぎ合わせる
・身近なたとえに置き換える
・「おわびします」とう言葉には血が通っていない(中略)ごく普通の日常会話で使っている「ごめんなさい」の方が、「自分の言葉」で謝っていることになるのではないか。
・人間は間違えるもの。間違えたりたり、適切でない言い方をしたりしたら、率直に自分の話し言葉で謝る。それこそが、相手の心に届くおわびの言葉なのではないでしょうか。
・まず「言葉」にする
・相手に何かを尋ねられたときは、「この人はなぜこの質問をするのだろう」と常に判断する習慣をつけておくと、いつも状況にふさわしくわかりやすい答えができるようになるのだと思います。
●書籍『相手に「伝わる」話し方』より
池上 彰 著
講談社 (2002年8月初版)
※amazonで詳細を見る
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.