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寺田 啓佐 氏(書籍『発酵道』より)

このページは、書籍『発酵道(寺田 啓佐 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・この利根川からの水を含んだ空気が、九十九里からの浜風とともに適度な湿気を作り、筑波颪(おろし)の山風も手伝って、一年中冷涼な地にしている。発酵醸造にとって最適な環境であったために、酒やしょうゆの醸造蔵が軒を連ね、活気のある時代であった。


・発酵すると腐らない


・彼の主張は、「中心が何であるか、どこにあるか。これをはっきりつかむことが、人類生存の尊い唯一の道である」「例えば綱渡りの曲芸師は、中心を外せば転げ落ちる。中心をとるコツは、いつもまわりを見ながらバランスをとっていくことだから、足元を見つめていたのではバランスをくずしていく。だから自分のことばかりを考えるな。自分の都合は捨てろ。相手の喜ぶことを、まわりの喜ぶことを第一に考えなさい」
※常岡一郎氏の主張


・酒作りは、昔から「一 麹、 二 酛、 三 造り」


・「儲けよう」「利益を得よう」といった意識と、「みなさんのお役に立つように」といった意識では、まったく違う環境が生まれ、それに呼応するように微生物は働いて、まったく違う酒ができるのだ。


・『家庭で出来る自然療法』(あなたと健康社刊)


・京都にある「一燈園」を訪ねてみた。そこで出会ったのが、石川洋さんだった。(中略)は洋さんは、自分で自分を叱る言葉「自戒」として、次のような言葉を伝えている。
「つらいことが多いのは 感謝が足りないからだ
苦しいことが多いのは 自分に甘えがあるからだ
心配することが多いのは 今をけんめいに生きていないからだ
行きづまりが多いのは 自分が裸になれないからだ」
そして「感謝にまさる能力なし」という言葉を私に教えてくれた。


・「持つ・つかむ・取る・放さない」によって、災いや苦悩、病気が引き起こされるのだ。一方、「与える・放す・つかまない・吐き出す」は、幸せにつながっていく。もっている知恵、力、お金、親切、思いやりといったものを、からっぽになるまで出し切れば、必要なものはひとりでに入ってくる。それが自然の循環というもので、それが宇宙の法則なのだと思う。


・玄米は、精白された白米と違い、外側に食物繊維、内側に炭水化物、胚芽の部分に抗酸化作用のあるビタミンやミネラル、そして体の毒素の排出を促進するフィチン酸など、私たちの健康維持に不可欠な成分を多く含んでいる。さらに、腸内の菌バランスを整え、アドレナリンの抑制や血液浄化作用といった、体の酸化を抑えるのにも効果を発揮する食品だ。

 でもなによりも注目すべきは、玄米には、目に見えない「生命力」があるということだ。土に撒けば、芽が出て根が出て、実になっていく。一粒が千倍にも万倍にもなる。これは、玄米が生命を生み出していく力、そういう生命力をもち合わせているからであって、白米をいくら蒔いたところで、芽が出ることはない。


・微生物が「清潔の弊害」を教えてくれた


・コシヒカリの生産者藤崎芳秀さんは、無農薬というだけでなく、不耕起で栽培する農家である。


・皮膚の表面だって、一平方センチメートル内に平均約一〇〇万個の皮膚常在菌というのがいる。


・発酵すれば、腐らない


・喜んでいただいて、自分が楽しめる。この心が無限の幸せにつながる


●書籍『発酵道~酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』より
寺田 啓佐 著
スタジオK (2007年8月初版)
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