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最近は「電子書籍元年」といわれ、本を読むスタイルが変わろうとしてます。例えば、あるサラリーマンであれば、紙の本より、かさばらない電子書籍が良いかもしれません。
また、ある学生は参考書に印刷された本すべてが必要ではなく、受験対策に数章分だけ欲しいと思うかもしれません。クルマ通勤が多い人には、紙の本や電子書籍ではなく、音声ファイルのオーディオブックが良いかもしれません。
つまり読者は、読みたいときに、読みたいものを、読みたい形式で、読みたいところだけ読みたいということになります。では、具体的にどんな読者スタイルが考えられるのでしょうか。
1、印刷された本 (モノクロ版)
2、印刷された本 (カラー版)
3、印刷された本 (要約版)
4、電子書籍 (全章、ipadやキンドルなどの末端で読む)
5、電子書籍 (全章、どのPC環境でも読めるPDF) ※印刷不可版
6、電子書籍 (全章、どのPC環境でも読めるPDF) ※印刷可能版
7、電子書籍 (要約版)
8、電子書籍 (各章分)
9、オーディオブック (全章、MP3など)
10、オーディオブック (各章分、MP3など)
11、オーディオブック (要約版、MP3) など。
出版社や著者は、これらの読書スタイルを提供していくことが必要になるのではないでしょうか。朝日新聞より一読者の声をご紹介したいと思います。
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液晶画面であれ、読書は読書 高校生 増田 理人 (北海道江別市 16)
---------------------------- 朝日新聞 2010年10月8日(金)オピニオン・声より --
近年、電子技術の発展に伴って電子書籍と呼ばれる媒体が次々と発表されているのに対し、評論家から一般市民まで、このような物を使っての読書に反対する人が目立ちます。
中には紙の「本」の消滅を恐れたり、子どものたちへの悪影響を論じたりするなど、相当な危機感を持つ人もいるようですが、そこまで心配する必要があるのでしょうか。
本の電子化はアナログからデジタルへの移行ととらえることができます。他のメディアのデジタル化の際にも、それを嫌った人が多くいました。ですが、今でもレコードを聞く人やフィルムカメラを使っている人はたくさんいます。それは、アナログ製品のよさを理解しているからです。
紙の本も当分発行され続けるでしょう。だからといって、液晶画面上で小説などを読むことを読書と認めないのは、おかしいと思います。読書の楽しみ方は多様だと思います。
※朝日新聞 2010年10月8日 金曜日 オピニオン・声より
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