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辰濃 和男 氏(書籍『ぼんやりの時間』より)

このページは、書籍『ぼんやりの時間(辰濃 和男 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・ぼんやりしている時間は非常に大切で貴い、と書いたのは哲学者の串田孫一だ。


・歩くこと、ぼんやりすることは、ときに信じられないほどの力で、人に「安らぎ」をもたらしてくれる。


・高木流の財産目録を書き連ねる。それによると、
●何者にも拘束されない自由。
●一日、ぼんやりしていられること。
●低収入でくらせる体。
●自然たちと仲良くなれること。
●老い、あるいは持病。

※詩人 高木護氏


・一見むだにみえる時間のかなりの部分が、じつは大切な役割をはたしている。


・体を洗うということは、同時に「心を洗う」ことだ


・陰と陽の話、
虚と実の話、
緩と緊の話、
静と動の話、
休と働の話、
無為と作為の話、
空と色の話
などなども、みな同じことだろう。私たちはふつうそれほどの理由もないのに、陽が主で陰が従だとか、実が主で虚が従だとか、緊が主で緩が従だとか、そういうふうにきめつけがちだ。しかしどうだろう。陰の力、虚の力、緩の力、静の力、休の力、無為の力、あるいは空の力を軽んじては、ものごとの実体を真に理解することはおぼつかない。


・たくさんのぼけーっとした時間をもったからこそ、いいアイデアが飛び出すんでしょうね


・人びとが生きるうえで大切なのは、「閑」である、という思いがラッセルの主張の根幹にある。


●書籍『ぼんやりの時間』より
辰濃 和男 著
岩波書店 (2010年3月初版)
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