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伏木 亨 氏(書籍『人間は脳で食べている』より)

このページは、書籍『人間は脳で食べている(伏木 亨 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・人間は脳で食べている。そのように表現するのがぴったりである。口で味わう前に、脳が情報を処理している。口はそれを確かめる作業をする程度である。


・以下は私の使っているおいしさの四分類である。もちろん情報のおいしさも含まれている。

一、生理的に欲求に合致するものはおいしい
二、生まれ育った国や地域あるいは民族などの食文化に合致するものはおいしい
三、脳の報酬系を強く刺激してやみつきになる
四、情報がおいしさをリードする


・動物は人間と同じ旨さを求めているのではないように思われる。むしろ、生きてゆくために有利な内容の飲料を好ましいとして選択する。栄養素の量とか、カロリーとか、雑味の少なさなどである。


・食べ物と判断は好きか嫌いかの二種類ではない。大嫌いからうんと好きまで無数に段階がある。ワインや清酒を飲み分けて評価する微妙な感覚も存在する。


・情報が味や香りに劣らず人間の嗜好を左右する力を持つことはこれまで述べたとおりである。現代人は情報にかなり依存しているので、人間の好みというのがあまりにも頼りないものであるという感じを受けると思う。


・人工的な刷り込みに見事成功したマクドナルド(中略)

ターゲットを女子高校生や女子大生に絞ったという。いろんな理由があったようだが、最も興味深い理由は、「一〇年、一五年したら子供を連れて戻ってくるから」見事な戦略である。


●書籍『人間は脳で食べている』より
伏木 亨 著
筑摩書房 (2005年12月初版)
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