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帝国データバンクは「出版業界 2009年度決算調査」の中で、取次業者の上位10社の売上高と利益額を発表しました。調査対象の取次業者数は193社。日本出版販売とトーハンは揃って減収になり2期連続です。売上上位10社で見ても半数が2期連続減収となっています。
但し、売上上位30社を見ると16社(構成比53.3%)が2期連続減収となったものの、売上31位以下を見ると2期連続減収となったのは36.8%であり、売上規模の大きい業者での減収傾向が目立っています。
とはいえ、公正取引委員会が公表している出荷集中度調査でも、市場規模の8割以上を占めているとされる日本出版販売、トーハン、大阪屋の3社の売り上げは減収傾向といえどもその他の取次業者と比較すると圧倒的であり、その差が埋まらない状況。
2009年度決算では、193社中157社(構成比81.3%)が最終黒字を計上し、うち132社(同68.4%)が2期連続最終黒字。2期連続最終赤字となったのは11社(同5.7%)のみ。在庫管理の徹底や物流の効率化を図りコストを削減、利益を確保している取次業者が多いようです。
それでは、取次業者 上位10社の売上高と利益額をご紹介したいと思います。
商号 |
2008年度 売上 (百万円) |
2009年度 売上 (百万円) |
売上推移 |
2008年度 利益 (千円) |
2009年度 利益 (千円) |
損益状況 |
|
1 |
日本出版販売 |
632,673 |
613,048 |
2期連続減収 |
1,129,000 |
1,370,000 |
2期連続黒字 |
2 |
トーハン |
574,826 |
547,236 |
2期連続減収 |
1,021,000 |
1,078,000 |
2期連続黒字 |
3 |
大阪屋 |
128,170 |
125,739 |
2009年度減収 |
▲3,033,000 |
127,000 |
黒字転換 |
4 |
角川グループパブリッシング |
56,446 |
64,901 |
2期連続増収 |
331,612 |
343,119 |
2期連続黒字 |
5 |
栗田出版販売 |
50,311 |
46,709 |
2期連続減収 |
103,000 |
▲543,000 |
赤字転落 |
6 |
太洋社 |
44,244 |
41,887 |
2期連続減収 |
▲80,919 |
59,054 |
黒字転換 |
7 |
啓徳社 |
43,316 |
40,924 |
2期連続減収 |
15,000 |
▲405,000 |
赤字転落 |
8 |
日教販 |
37,876 |
36,303 |
2009年度減収 |
▲894,116 |
366,142 |
黒字転換 |
9 |
図書館流通センター |
32,440 |
33,235 |
2期連続増収 |
503,229 |
420,573 |
2期連続黒字 |
10 |
リブロ |
22,100 |
25,011 |
2009年度増収 |
44,021 |
54,140 |
2期連続黒字 |
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