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書籍『ブックビジネス2.0』(実業之日本社 刊)より

このページは、書籍『ブックビジネス2.0( 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


■津田大介氏談

・いまの出版業界の状況では、一冊の本も失敗できないので、似たような企画しか通りづらくなっている。結果的に、「大はずし」もしないけれど、「意外な大ヒット作」も生まれにくい。これは構造的な問題です。


・この本は新聞広告によって動いたのではなく、著者の僕自身がツイッター上で宣伝したから売れたという部分がかなりあります。紙の本でも、本のことが読者に知られ、売れていく過程が、インターネットという環境によって大きく変わってきているわかです。
※この本とは、『Twiteer社会論』(洋泉社新書)のこと


・著者と一対一で向き合ってくれる編集者の必要性は、電子出版になってもあまり変わらない気がします。


・既存の本をただ電子化するだけでは面白くないので、本に対する音声やコメントや、たとえば僕の場合だったら、ツイッターというテーマこれまでトークや講演したときのコンテンツが動画で入ってもいい。そういうアイデアを出せる人が、電子書籍のプロデュースをしていく時代になると思います。


・自分がなんのために本を書いているかと考えてみると、お金のこともありますが、まずは「読んでほしい」と思うから書いている。

※ ↑ここまで 津田大介氏談

■橋本大也氏

・既存の出版モデルと無関係に、著者と読者をより直接的に結びつけるモデルを検討すべき


・新刊点数が増加傾向なのに、書籍のレイティング、マッティングの仕組みは未成熟なのです。電子出版によって点数は急増することでしょうから、これからこの問題は一層深刻になるでしょう。


・自分のとって面白い本とは何かを考えてみると、
●読み手の読書の動機づけが充分で、
●未知の内容が書かれており、
●難易度や趣味が今の自分に適合する。
ということだと結論しました。


・インターネット・アーカイブのウェイバック・マシーン
http://www.archive.org/web/web.php

※ ↑ここまで 橋本大也氏

■長尾真氏

・〇九年度の補正予算によって約九〇万冊の書物をディジタル化する見通しがつき、ディジタル化の作業に入っている。


・ダブリンコアは、インターネット上のリソースの記述と発見のコア(核)となるメタデータで、上記の15項目の基本エレメント(記述要素)を定めている。


●書籍『ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系』より
岡本 真 著, 編集
仲俣 暁生 著, 編集
津田 大介 著
橋本 大也 著
長尾 真 著
野口 祐子 著
渡辺 智暁 著
金 正勲 著
実業之日本社 (2010年7月初版)
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