このページは、書籍『想うことが思うようになる努力(鳥羽 博道 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・ヒントはコーヒー先進国、ヨーロッパにあった(中略)
店内を観察して、私はまた驚かされた。なんとそれぞれコーヒーの値段が違うのだ。当時の日本円にしてたしか、外のテラスは一五〇円、店内で座って飲むと一〇〇円、立って飲むと五〇円だったと思う。なぜそうしたことが可能なのか。それは、日本の場合はすべてレジで勘定するわけだが、パリのカフェではすべてボーイがバックを持ってテーブルごとにお金の受け渡しをしているからだ。だから、場所によって異なった料金を請求することができるというわけだ。
・危機感が人間を突き動かす
私なりの考えではあるが、「人間の行動原理」というものは次の七つの要素によるのではないかと考えている。
①ハングリー精神
②危機感、不安の克服
③負けず嫌い
④責任感
⑤夢の実現
⑥名誉欲(自慢欲)
⑦使命感
・ドトールコーヒーと似たようなものが多かった。ところが、後発組は撤退を余儀なくされ、ドトールコーヒーはその牙城を守ることができた。その理由は一体どこにあるのだろうか。
それはひと言で言えば、企業哲学の違いに尽きる。儲かりそうだからやるのか、一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供したいと心から願ってやっているのか。その違いは必ずどこかに表れてくるものだ。
・価格を決定する要素は何か
価格を決定する際にまず考えるべきことは、いくらで売ろうかということではなく、お客様はその商品にどういう価値を見いだしているのか、いくらなら買ってくれるだろうかということだ。
・富ませる者は富む
・フランチャイズ・ビジネスを成功させるポイントとは(中略)
その成否は主に次の三点に集約されるのではないかと思う。
①本部の側でフランチャイズ・ビジネスのノウハウをどれだけ蓄積しているか。
②チェーン店に加盟するオーナーがどれだけ本気で商売してくれるか。
③本部とチェーン店の関係が共存共栄の関係にあるのかどうか。
・お客様は最高の広報マンであることを忘れるな
・商売を成功に導く三つの魅力(中略)
成功させる条件というのは、
●商品の魅力
●店舗の魅力
●人の魅力
という三つの魅力をいかに高めていくかというところにある。
・ビジネスにおけるヒントというのは街中のいたるところにある。女性に人気のあるブランド、高校生が集まるショップ、そこには人を惹きつける何かがあるはずだ。自分の中に常に課題を持っていれば、何を見てもヒントになるし、商売につながる。見るもの、聞くもの、すべてが商売の発想につながるのだ。
●書籍『想うことが思うようになる努力~ドトールコーヒー成功の原理・原則』より
鳥羽 博道 著
プレジデント社 (1999年12月初版)
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