このページは、書籍『リーダーは話を1分以内にまとめなさい(沖本 るり子 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・1分以内で部下のやる気を引き出すポイント
部下の仕事、一つひとつに関心を持つ
↓
「部下が何を頑張ったのか」を感じ取る
↓
いいと思った部分を伝える
・ネガティブな発言を排除しようとする発言自体がネガティブなものになってしまい、余計に雰囲気がどんよりとしてしまうことがよくあります。
お客様から、こんな相談を受けることがあります。
「部下のなかに、他人の意見はいつも否定するくせに、『じゃあどうすればいいのか』と聞くと黙ってしまう人がいて、困っています。問題を定義するばかりで、解決策や改善策をまったく出してこないんです。なんとかなりませんか」
私は、そのような話を聞くたびに、「へー。その人は職場にとって、すごく貴重な人財ですね」と答えています。
すると、ほとんどの方がキョトンとされます。(中略)
その人は、ほかの人が気づいていない点をしっかり観察できて、しかも指摘をしてくれるんです。(中略)
あれもこれも、何でもできるマルチな人を求めないことです。
・ときどき、会話中に相手の目を見ず、うつむき加減になりがちな人がいます。とても自信がなさそうですが、本当は、すごく仕事ができる人だったりします。自信を持てないのは、「理想が高く、自分に厳しい」ことの裏返しです。そんな相手に「自信がないのか!目を見て話せ!」と言ってしまっては、ますます自信をなくし、怖くて目を見ることができなくなってしまいます。
・遅刻を注意するときは、「理由」と「改善策」をセットで(中略)
「なかなか朝起きることができない」という理由であれば、「早く起きろ!」ではなく、その理由を聞いていくのです。起きることのできない原因を探し、起きるための方法を考える必要があります。
・上司以上に実績を出し、天狗になっている部下を指導するときの注意点(中略)
天狗になっている部下の能力をもっと伸ばし、会社への貢献につなげていきましょう。(中略)
部下
「今期も売上トップで、楽勝!ほかのメンバーがいなくても、私ひとりでもこの課の売上を何倍もあげることができるからね」
リーダー
「売上トップなのは、私もよくわかっているよ。そのための努力もみんなが気づかないところでしているよね。そして君に期待しているのはその能力を活かして、この課の全員の売上が伸びるように導くこと。それが君自身の成長にもつながるんだよ。○○さんなら、どうやって実践する?そのアイデアを聞かせてくれないか?」
・会議への代理出席は、目的・目標・役割まで細かく伝えて頼む(中略)
「出席者がただ、座っていればいい会議」なんで、はっきり言って必要ありません。会議は出席者全員が参加するものです。
・1分以内で「わかりやすい報告」を導くポイント
報告してほしい要点を絞る
↓
1つだけ質問をする
↓
報告を受けたら、次にまた1つ質問をする
リーダー
「○○さん、昨日の会議の件で質問が3つあります。まず、ひとつめですが、決定事項の報告をお願いできますか?」
部下
「はい、決定事項は○○○○です」
リーダー
「ありがとう。決定事項は提案通りだったんだね。では2つめだけど、次回に持ち越しになった問題は、何かな?」
このように、一つひとつ解決していく姿勢が大切です。
・他部門との連携を強化したいなら「あちらの都合」をまず考える
「こちらの都合」だけで文句を言っても、何も生まれない(中略)自分たちの部門のものさしで測った結果を相手に押しつけていては、協力を得られることはないでしょう。
・「話の長い上司」に巻き込まれない必勝法(中略)
やんわりと「時間が限られている」と伝える(中略)
「会議が11時からなので、いまは10分しか時間がとれませんがよろしいでしょうか?」
●書籍『リーダーは話を1分以内にまとめなさい』より
沖本 るり子 著
中経出版 (2011年2月初版)
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