このページは、書籍『「忙しい」という人ほど、実はヒマである理由(あらかわ 菜美 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・生活にまつわる雑事もずいぶん便利になりました。つまり、何をするにも、昔にくらべたらかんたんに、短時間で行える。それが現代社会のはずです。
なのに、なぜみなさんは口々に、
「忙しい」
「忙しい」とつぶやいているのでしょうか。
・「忙しい」という字は「心を亡くす」と書きます。
・NHKの国民生活時間調査では、人間の行動を次の3つに大きく分けて、その時間を調査しています。
●必需行動(睡眠、食事、身のまわりの用事など)
●拘束時間(仕事、学業、家事、通勤、通学時間など)
●自由時間(人づきあい、遊びや趣味、テレビ視聴や読書、休憩時間など)
できることなら増やしたいのは、自由行動ですよね。
会社などでははたらく勤め人の場合、平日の自由行動の時間は3時間21分です。これを短いと感じる人もいれば、長いと感じる人もいるでしょうか。大切なのは、この3時間21分をどう使うか。(中略)
しかし、この貴重な3時間21分の大部分がテレビ視聴などのマスメディア接触で占められていることを忘れてはいけません。
・「忙しい人」の3つの理由(中略)
(1)ムダなことが多すぎる
(2)必要だと思い込んでいる
(3)何かから逃げている
・「お金」があればなんでもできるは間違い(中略)
「お金」よりも「時間」のほうがずっと大切だと考えています。なぜなら、「お金」は努力すれば増やすこともできますが、「時間」は増やすことができないからです。
・「忙しい」人は時間に飼われている(中略)
「忙しい人=仕事ができない人」である(中略)
時間を使うのではなく、時間に使われている、もしくは時間に飼われている状態に陥ってしまっているからです。
・仕事ができる人は、おしなべて時間の使い方がとても上手です。たとえば、取引先のところにでかける用事があれば、途中にある別の取引先にも顔を出す、電車の中では資料などに目を通し、再度確認するなど、「ついで」にできることは空いた時間にちょこちょこすませてしまいます。
・仕事のできる人は、どんな小さな仕事でも「締切り」をつくります。(中略)メールチェック、新聞を読む、コピーをとる・・・・・・などの、一見ささいな仕事であっても、「だいたい○分で終えよう」という意識を持って行動します。
・時間の「区切り」をつける(中略)
時間の「区切り」をつけるためには、五感を使うことがコツ。
(1)目で見えるもの
カレンダーや手帳など(中略)
(2)耳で聞こえるもの(中略)
目覚まし時計、タイマーなど(中略)
(3)体で感じるもの
所定の時間になったら携帯のバイブレーターなど
・スケジュール不安症候群(中略)
スケジュールを埋めることで「誰かに必要とされている」「誰かに認められている」「誰かに愛されている」と確認するのです。ほんとうは何をしたらいいのかわからないから、ほんとうの自分と向き合いのが怖いから、スケジュールを埋めることで自分を肯定しているのです。
・「適当」「いいかげん」という言葉には、「ちょうどいい、ふさわしい」という良い意味と、「無責任、でたらめ」という悪い意味があります。
・信頼される人になるために、たった2つのことを守ればよいのです。
●嘘をつかない
●約束を守る
たったこれだけ。でも、これが案外むずかしいことなんですよ。
・楽しく、ゆとりを持って生きるためには、他人に期待しすぎないことも大切です。
「自分がしてあげたから、相手もこうしてくれるはずだ」
「自分が好きだから、相手も自分のことを好きになってほしい」
「あの人なら、きっとこうしてくれるだろう」
こういった相手に対する期待は、すべて勝手な思い込みです。
・期待とは読んで字のごとく、その日が来るのを待ち続けることでもあります。待ちながら生きるなんて、時間のムダですよね。(中略)期待することは、相手を自分の思いどおりにしようとしているのと同じことです。
・不純物・添加物の時間を見分ける!
●プライベートのマトリックス
楽しい 楽しくない の軸
必要である 必要でない の軸
●仕事のマトリックス
重要である 重要でない の軸
緊急である 緊急でない の軸
・幸せは、足していくことばかりではありません。お金をかければいいというものでもありません。ゆとりある人生を歩んでいくためには、引かなければいけないことのほうが多いくらいなのです。表層的なもの、目立つものばかり追い求めていたら、本質が見えなくなります。
・時間とお金を奪う!いらないモノリスト(中略)
血統書付きの犬や猫
人間の身勝手で不要とされ、殺処分されるペットは年間30万匹以上。ほんとうに動物が好きなのであれば、引き取り手のないペットの里親になろう。
●書籍『「忙しい」という人ほど、実はヒマである理由』より
あらかわ 菜美 著
WAVE出版 (2010年2月初版)
※amazonで詳細を見る
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.