このページは、書籍『伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田 ズーニー 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・あなたの書いたもので、読み手の心を動かし、状況を切り開き、望む結果を出すこと、それがゴールだ。
・文章の7つの要件を押さえる(中略)
1.意見
------あなたが一番言いたいことは何か?(中略)
2.望む結果
------だれが、どうなることを目指すのか?(中略)
3.論点
------あなたの問題意識はどこに向かっているか?(中略)
4.読み手
------読み手はどんな人か?(中略)
5.自分の立場
------相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?自分は、相手からどのような人物と見られているか信頼されていれば文章は有効に働き、不信感を持たれていれば効力は低い。結果を出すためには、自分というメディアの信頼性・影響力を上げていかなくてはならない。(中略)
6.論拠
------相手が納得する根拠があるか?(中略)
7.根本思想
------あなたの根本にある思いは何か?根本思想とは、文章の根底にある書き手の価値観・生き方・想いだ。
・文章の基本構成
7つの要件のうち、実際に文章を書く上で、基本となるのが次の3要素だ。
1.論点 何について書くか。自分が取り上げた問題。
2.論拠 意見の理由。
3.意見 自分が一番言いたいこと。1に対する結論。
・自分の書くもので人に歓びを与えられるかどうか?(中略)
あなたにしか書けないことで、結果的に人に歓んでもらえるというところから逸れないように、文章のゴールを設定していく
・本に書いてあることを、必ずしも鵜呑みにできないが、文献を読むことで、俯瞰的、体系的に問題を見られるようになる。視野を広げる1つの方法として、テーマに関連した文献に手を伸ばしてみるのもいい。
・お詫びをする(中略)
文章例の機能構造
1.謝罪
↓
2.相手側から見る
↓
3.罪を積極的に認める
↓
4.原因を究明する
↓
5.対策を立てる
↓
6.償いをする
↓
7.再度、謝罪
・◇反省
◇謝罪
◇償い
私が考えるお詫びの要件はこの3つだ。
・電話の伝言メモやファクシミリの送信状に、あらかじめ「折り返しお電話をください」「要返信」などのチェック欄が印刷されているものがある。これらは、印をつけるだけで着信者が受け取った情報をどう処理すればいいかわかるから便利だ。
メールは送りやすいため、1人あたりの着信量が多い。
だから、電話やファクシミリ以上に、相手がそのメールをどう処理したらいいのかを伝えることが、マナーとしても特に重要になってくる。
・メールの場合「相手にとっての意味」を加えた方がわかりやすい。
「至急!秋の特別号予算アップのお願い(要返信)」
・内容がいいのは大前提、しかし、それだけでは読んでもらえない
・読み手は文章を全部読んで、いいか悪いかを決めるのではなく、ぱっと見て読むか読まないかを決める。だからコミュニケーションの最初のところで、相手の「読みたい」という気持ちをしっかり引き出しておけば、長い文章でも読んでもらえる。
・読む気を引き出す文章の書き方
相手のモチベーションを引き出せるか、引き出せないかは、文章の書き出しにかかっていることが多い。(中略)
(1)効能を示す
読み手にとって、その文章を読むことでどんないいことがあるのかを考え、端的に示す。読むとこういうシーンでこのように役に立つ、あるいは、こんな知識や技が身につく、わからなかったことがわかるようになる、などだ。できるだけ遠い未来の抽象的な役立ち方ではなく、今すぐ具体的にどう役立つかが示せると強い。
(2)相手にとっての切実・身近な話題とリンクさせる(中略)
(3)タイムリーな話題とリンクさせる(中略)
(4)面白うそうな独特の世界を醸す
●書籍『伝わる・揺さぶる!文章を書く』より
山田 ズーニー 著
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