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書籍『新レイアウトデザイン見本帖 書籍編』(レイアウトデザイン研究会 編)より

このページは、書籍『新レイアウトデザイン見本帖 書籍編』(レイアウトデザイン研究会 編)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・レイアウトのデザインを考える際に、一番注意しなければならないことは“読みやすさ”という点です。いくらすばらしい内容の本であっても、ごちゃごちゃしたデザインが邪魔をして文章が読みづらかったり、次の文章がどこへつながっているのかわからなかったりすれば、読者は途中で本を閉じてしまうかもしれません。


・書籍の本文は通常、読者が内容を理解しやすいように“編” “部” “章” “節” “項” “目”のような流れに分けて順に組み立てられています。“部” “章”など大きな区分けに当たるもののみを目次として抽出する場合もありますが、その下の見出し(項や目)まで書いてあったほうが、何ページにどんな内容が書いてあるか読者がわかりやすい場合もあります。


・“索引”は該当する項目が本文中のどのページに出てくるのを一覧表示したものです。文芸書ではほとんど使用されませんが、学術書/研究書ではつけたほうが親切といえます。


・奥付(中略)

通常は以下のものを表示します。以下の順番通りの並びになっていなくてもかまいません。

1.書名
2.初版発行時の年月日,改訂版発行時の年月日,増刷(再販)時の年月日
3.著者名,編者名,訳者名
4.発行元名(出版者(社)名) (必要であれば,発行元も併記する)
5.発行元の連絡先(住所,担当部書名,電話番号,FAX番号,振替口座番号等)
6.発行者名
7.組版/DTP担当者名
8.印刷会社名 (必要であれば住所,電話番号等も付記する)
9.製本会社名 (必要であれば住所,電話番号等も付記する)
10.ISBNコード(日本図書コード) (必要であれば,NDCコード等も付記する)
11.乱丁/落丁,質問事項の連絡先,その他の注意点
12.コピーライト表示


・奥付の日付にはその書籍を出版する日付を表記しますが、通常はその書籍ができあがった日付ではなく、書店等に出回ると思われる日に近い日付を用います。書籍ができあがって、流通に乗り、書店に届くまでの日数を考慮し、できあがりの日よりも10日から2週間くらい先の日付を表記するのが一般的です。(中略)

増刷した場合、その増刷した日付を初版発行日の次の行に付記しますが、増刷回数が多いものは、増刷ごとに日付を付記するのではなく、その最終増刷日のみを付記するのが一般的です。

また、初版の日付を外し、増刷の日付だけを付記しているものをたまに見かけますが、これではその書籍が最初に発行されたのがいつなのか判断できなくなるので、何十回増刷したとしても、初版発行日は外さないようにしましょう。


・上製本の種類

  丸背突き付け
  丸背溝付き
  フランス装
  角背突き付け
  角背溝付き
  南京


並製本の種類

  がんだれ
  くるみ
  中綴じ


綴じ方の種類

  かがり綴じ
  針金綴じ
  アジロ綴じ
  無線綴じ
  中綴じ


製本の背固めの種類

  タイトバック
    表紙の背部分と本の中味を固くノリづけしたもの。
    丈夫だが,ノドの開きがあまりよくない

  ホローバック
    表紙の背部分と本の中味が離れているため開きがよい

  フエキシブルバック
    表紙と背と本の中味が開いたときに一緒に曲がる。
    開きはよいが、背が痛みやすい


●書籍『新レイアウトデザイン見本帖 書籍編』より
レイアウトデザイン研究会 編
銀貨社 (2004年6月初版)
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