はい。昨年に発売した本でも、書店様への販売促進をすすめること可能です。書店向けFAX-DMには、4つの目的があります。
1、新刊案内 (著者や出版社でやるケース)
2、既刊案内 (著者や出版社でやるケース)
3、事前注文 (出版社でやるケース)
4、書店拡販 (出版社でやるケース) です。
このケースでいうと、「2、既刊案内」になります。書店向けFAX-DM4つの目的をご説明しますと、
もっとも目的の中で利用が多いのが、この新刊案内でFAX-DMする方法です。内容はどのようなものを送るかというと、
新しくこんな本が出ます。 ○○日ごろ、配本できるので注文いかがですか?
といったケースです。大きな特徴としては、他の目的とは「FAX-DMの送信タイミング」が異なります。多くは、“配本の約1週間前”に行うところが多いです。この新刊案内をすることで、書店には「新刊書のイチ押し」として認識が強くなる傾向があります。
4つの目的のうち、もっとも利用の少ないのが、この既刊本の案内をするFAX-DMです。通常、本を案内する場合、「新刊が出たときに」と思う方がもっとも多いです。
この背景には、新刊が出たときが一番、広告予算を取れることもあります。また新しいものが好きな私たちには、新しい本を紹介したいし、新しい本を知りたいという出版業界の流れがあります。
しかし、この既刊本のFAX-DM。実は書店には以外に喜ばれます。
というのも、書店は「新刊より既刊本のほうが売上が高い」からです。多くの書店では、新刊と既刊の売上構成比率を見ると既刊本のが高いことが多いのです。
もちろん、ジャンルや書店の立地によっても異なりますが、一般的には既刊本が6割5分、新刊が3割5分の売上とも言われています。つまり、書店は既刊本でも「着実に部数を伸ばしている本」か「時流や情勢、話題に合っている本」であれば、実は欲しい情報なります。
ただ、注意はただ在庫を無くしたいとか、とにかく売りたいという目的ではオススメできません。
4つの目的の中で、2番目に利用が多く出版社の目的になるので「事前注文のFAX-DM」です。これは取次との初版部数を決める前に、「取次に交渉材料として利用する方法」です。
つまり、発売前に書店から事前にこれだけ注文があるのだから、初版部数をこれだけにしましょうといった「交渉材料に使う方法」です。新刊案内のFAX-DMと違う点は、「配信時期を配本1ヵ月以上前に」するところです。
書店の拡販は、出版社での利用が大半です。多くの読者に届けるためには、出版業界の流通である書店1店でも多く置いてもらうことが大切になります。出版社が管理している既存店や常備店、取次配本先となる書店を除いてFAX-DMすることで「書店の拡販」が可能となります。
つまり、新たな本屋に置いてもらいたいときに利用する方法です。この場合、書店リストを電話番号やFax番号の項目をデータとしてお預かりしてフィルターをかけます。
今一度まとめますと、既刊案内の場合、「着実に部数を伸ばしている本」か「時流や情勢、話題に合っている本」であれば、本屋にとって欲しい情報になります。
言い方を変えれば、今、話題のものと組みあせることで高い効果につながるということです。
例えば、事例でお話すると、ある著者の本が発売から半年がたち、ほとんどの書店で返品対象になっていました。もう一度平積みをお願いしたかったということと、本のテーマに関連して世論が盛り上がっていたのを、きっかけにFAX-DMをご利用になりました。
具体的には、テレビ東京のビジネス番組で書籍のテーマにまつわる特集を組んでいました。そのタイミングを逃さず利用され、大きな反響につなげました。結果、書店から注文は以下でした。
5,000件の書店にFAX-DMして
・553件の書店から (11.0%の反響率)
・3,831冊の注文が来た。 (76.62%の反響率)
送付後、出版元も予想外の反響があり増刷が決まったそうです。
他には、類書が売れ始めたときは、あなたの本も書店に置かれるチャンスになります。というのは、売れる本に関連する書籍を並べると売れるからです。
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