はい。著者ご本人が書店向けFAXDMをお申し込みする場合、「版元に事前に了解を得ておくこと」が必要になります。というのは、
基本、書店にFAXDMをして注文を受けるのは、取次ではなく、「版元になる」からです。
※取次により例外もあり「取次が受けることも」あります。
中には、著者ご自身で書店からの反響である注文FAXを受けるケースもあります。しかし、本屋から届いた注文書を、その都度、版元に送るのは手間や時間のロス(納品時間)になります。
また、仮に著者ご本人でやるにしても、出版元である出版社がいつどのような原稿をFAXをしているかを、最低限、知っておく必要があります。例えば、書店から問い合わせ電話が入ったときに、FAXを送っていることを知らないのは、どうかということになります。
一番最初は、担当編集者にご相談されることが一般的です。ご相談内容としては、いつ頃に書店にFAXDMを、こんな原稿で送りたいのだけど可能かどうか?また可能であれば注文FAXを受けて欲しいまでのご依頼です。
それから、版元や担当者によっては、FAXDMを嫌がるケースもあること事前に知っておいたほうが得策だと考えています。
1、書店へ送ったあとに「クレームがくるのでは?」
2、注文がきても、その後「返品になるのでは?」
特に、「返品」を気にします。というのは、FAXを送って、注文がきたとしても、数ヵ月後に返本される可能性があるからです。つまり、「本は基本、委託販売になる」からです。書店が「売れる」、「売れそう」と思っても、現実に売れるかどうかはわからないものです。
返本が来て一番困るのは出版社になります。行き場をなくした本は、お金を払って断裁したり、採算度外視で中古本の市場で出たりします。
また、メンテナンスされていない書店リストを使っているとクレームが多くなります。書店の統廃合は年間約1000店、一ヶ月だと約83店、一日だと約3店もなくなっているからです。
これは出版社が本来、書店リストを管理していなくてはいけないのですが、実際問題、こう統廃合が多いとそれだけを専門にやりたくても管理できないのが現状です。だから、日本著者販促センターのような会社が出版社から選ばれる理由につながっています。
万が一、版元が乗る気でなかったら、その理由を聞かれることをおすすめします。
また、いきなり「FAXDMをやりたい!」とうのではなく、本を売るための施策をいくつか出し、その中にFAXDMを含めて話を進めるのは有効な手段になります。
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