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伊藤 直樹 氏 書籍『「伝わる」のルール』より

このページは、書籍『「伝わる」のルール』(伊藤 直樹 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「ひとことに集約できるものでなくては企画は伝わらない」(中略)「コミュニケーションは、“理解する”ものではなく、“感じる”ものである。だから表現のないものは届かない」


・BIG SHADOW


・テレビの告知力はいまだ圧倒的だが、コミュニケーションそのものは視覚的で一方通行なため、フィジカルな体験プロデュースすることが不得手なのだ。つまり、個々のユーザーと、“深い関係”になることが、テレビのコミュニケーションでは難しい。テレビは“ゆきずりメディア”である。


・人の口に端に乗る「3行」(中略)

ビックアイディアがシンプルなものになっているどうか(中略)コアメッセージでありますから、考え抜いて、ムダを削いで、ひとことでいえるくらいところまで整理しておく必要があるんです。(中略)

シンプルだと、わかりやすい。テレビCMなんかでもそうですが、メッセージがシンプルなものは、すぐに理解できますし、腑に落ちやすいでしょう?


・他人がつくった広告を見るときに、作品のすぐれているところを見つけて、そこを見つめるようにしているんです。人間というのは厄介なもので、ともすると悪いところばかり見てしまうんですよ。(中略)それじゃ、あまり意味がない。成長しませんから。


・ヒントはごく日常の動作にある


・これからは、“体験”をつくることが重要(中略)この“体験”をつくるときに、意識しなくてはいけないものあります。「身体性」です。(中略)要するに、身体的な動きに応じて、なにかが起こる。これがインタラクティブということですし、そのやりとりを通じて、人は新たな“体験”をすることができるんです。


・鎖でがんじがらめにされたピストバイクのイメージビジュアルを載せてくれていますけど、これを見ればストリートアスリートは都会で制圧されているんだな、と。ピンときますから。

こういうビジュアルをつけると、プレゼンテーションを受ける側はかなり具体的にコンセプトをイメージできるんです。(中略)

同じことを、どういう“たとえ話”として表現できるか、それも、ただたとえるだけじゃなくて、受け手に刺さる“たとえ話”になっているかが勝負なんです。ビジュアライゼーションひとつで、伝わり方はずいぶん違ってしますんですよ。


・だれそれを起用するという部分を先に考えると、どうしても企画が、その人がつくり出すイメージや世界観に影響されてしまうんです。(中略)本来ならば表現は、メッセージを伝える手段のはずなのに、手段が目的になっちゃうですよね。


・最近はクロスメディアなんていって、やたらメディアを掛け合わせようとする傾向があるようですが、仕組みを複雑にすればいいというものじゃないんです。大切なのは、必要なメディアだけを使って、必要な体験を提示することですから、余計なことはしなくていいんですよ。


●書籍『「伝わる」のルール~体験でコミュニケーションをデザインする』より
伊藤 直樹 著
インプレスジャパン (2009年9月初版)
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