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長田 貴仁 氏 書籍『社長の値打ち』より

このページは、書籍『社長の値打ち』(長田 貴仁 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・威張る人は下の下


・「よき経営者に共通する顔つき」として、①深い素朴さ、②柔らかい強さ、③大きな透明感など、三つの特徴を挙げる。


・人に話すときは、一〇〇%わかってもらおうと思わないことです。それはどう考えても無理な注文です。そうしようとするから、ロジックに走ろうとするのです。それよりも、話すことの一〇%わかってくれればいいと思って話すほうが、こちらの心情を伝えることができます。


・衆智を集められなくなると、トップは務められませんから
※松下電器産業 中村邦夫氏


・トヨタ自動車で海外拠点に赴任する場合、工場のある地へ転勤することが「栄転」と見られている。一時期、奥田(碩)はフィリピンに駐在していたのだが、この地に工場はなかった。つまり、奥田は必ずしも順調に出世コースを歩んできたわけではんかったのである。


・「中」の常識は「外」の非常識


・「龍になれ。雲、自ずから集まる」
作家・武者小路実篤のことばで、「ビジョンを示せ。そうすれば、賛同した人々は自ずと集まってくる。賛同していない人も最後には賛同してくれるようになる」という意味である。


・「情報収集力」を駆使し、集めた情報を料理するのが「編集力」である。経営戦略の構築には「構想力」が必要で、意思決定においては「決断力」が求められるが、その前工程と後工程の両方で「編集力」が不可欠な要素となる。


編集した結果(方針)を誰にでも分かることばにする。その際に感情を込めなくてはならない。これが「発信力」だ。


・故・藤田田から筆者が聞いた話である。

「名も知らない孫正義という福岡の高校生が、誰かに紹介してもらったわけでもないのに電話をかけてきて、秘書にこう伝えたのです。


『藤田社長の本(『ユダヤ人の商法』)を読んで感動しました。助言を得たいので、社長にお会いさせていただけないでしょうか』。忙しかったので、私は面会を断りました。それでも懲りず、その後五回も電話をしてきたので、会うことにしました。


すると、孫君はこう言いました。『僕は、アメリカに留学して、将来、会社をつくって、藤田さんみたいになりたいのです。そのためには、これからどのような産業について勉強すればいいのでしょうか』。


私は『短期的に形が変わるものについて勉強しなさい。たとえばコンピュータです。それは、大きな部屋を占領していましたが、今や小さな箱になり、成長産業になっているでしょう』。


孫君は、『ありがとうございました。僕は、アメリカへ留学して、きっと会社を起こします。そのときは、藤田さんに、ごあいさつに参ります』と言い残して帰りました」(中略)


孫は藤田と再会した。
「約束どおり、孫君は、私のオフィスに再び現われ『藤田さんにご指導いただいたとおり、短期間に形が変わりそうなパソコン(PC=パーソナル・コンピュータ)に注目しました。そこで、パソコンソフトの卸を始めることにしました』とあいさつに来てきれました」


・偉大なる仕事人(プロフェッショナル)に共通している点は、パトス(情熱)を備えていることである。


●書籍『社長の値打ち 「難しい時代」にどうあるべきか』より
長田 貴仁 著
光文社 (2007年10月初版)
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