このページは、書籍『文章作法』(奥山 益朗 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・文字、語句が持つ固有の意味が、文章においては重要な力を示す。たとえば「君」「きみ」「キミ」が、言葉としては同じでも、文字としては異なった意味を表わすことになる。
・「話し言葉」は口で話し、耳で聞く。文章は手で書き、目で読む。つまり、製造手段も、伝達方法も、まるっきり違うものなのである。
・川端康成氏の「雪国」は、その連載稿の第一回目には、
国境のトンネルを抜けると、窓の外の夜の底が白くなった。(中略)
となっていた、これが定本の「雪国」では、
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。
・相手の理解を助けるためには、たとえ話を使うほかない。この方法が「直喩法」である。「たとえば」「あたかも」「さながら」などの言葉を使って、表現を理解しやすくするのである。
・「直喩法」のそのものずばりのたとえなのに対し、もう少し知恵を働かせたのが、「隠喩法」である。
・商品を売る場合、そのものズバリで訴えるよりも、その商品の持っているすぐれた属性を、他の物事で代用して訴えるやり方である。
・よい広告の書き方には、五つの基本原則がある。
一 注意をひく
二 利点を話す
三 それを証明する
四 その利点を(説得して)しっかり理解させる
五 行動をうながす
●書籍『文章作法』より
奥山 益朗 著
東京堂出版 (1971年9月初版)
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